カゴアミドリ

               

online shop入荷情報(1/10)

(1) 秋田の箕づくり職人 田口召平さんのかご
(2) 竹工家・辻村一朗さんの「ささら目かご」
(3) ポルトガル・アルガルヴェ 港町に伝わる ケーン・バスケット


(1) 秋田の箕づくり職人
田口召平さんのかご

秋田市の中心部から、凛とそびえる山容が眺められる「太平山」。その麓、太平黒沢地区に古くから受け継がれてきた美しい箕が「太平箕(おえだらみ)」です。
 
イタヤカエデのへぎ材とフジ蔓、ヤマザクラの樹皮、根曲竹をたくみに組み合わせた太平箕は、軽量ながらしなやかで丈夫。「馬が乗ってもこわれない」と、東北地方から北海道まで、広く需要があったのだそう。
 
かつてこの地域には、箕づくりで生計を立てていた集落が多くありましたが、今も現役を続けている職人は、田口召平さんのみとなっています。
 
時代の流れによって、農具としての需要が激減していく中で、田口さんは箕づくりの技をさらに高め、うつくしさを兼ね備えた縁起物の箕も手がけながら、70年近くにわたって製作技術の継承を行ってきました。
 
ここ最近は、山仕事の経験と箕の技術を活かした、へぎ材や樹皮のかごづくりにも取り組んでおられます。
 
今年も、森や植物と対話をしているような田口さんの姿が浮かぶ作品の数々が届きました。


 
◆イタヤカエデ 道具かご
田口さんが長く愛用している道具入れを、製作していただきました。織るように編みあげる、箕作りの技術を取り入れています。白いカエデに、こげ茶色のヤマザクラがアクセントになっています。
https://kagoami.com/SHOP/JKO485.html

 
 
◆収納かご
山の樹木について膨大な知識を持つ田口さん。ヤマウルシやシナなど、折々に手に入る素材を組み合わせたかごは、その時その時の一点ものです。
 
ヤマウルシ×シナ 楕円かご:
 https://kagoami.com/SHOP/JKO487.html
ヤマウルシ 丸かご(泥染):
 https://kagoami.com/SHOP/JKO486.html

 
 
 
◆樹皮のトレイ

初夏に剥いだ樹皮を、そのまま生かした一枚皮のトレイ。素材の力強さ、森の生命力を感じられる一点です。
 
クルミ:https://kagoami.com/SHOP/JKO482.html
キハダ:https://kagoami.com/SHOP/JKO481.html
 

 
 
◆太平箕

本領である太平箕は、うつくしさにこだわった見事なつくり。末広がりのシルエットは縁起物としても尊ばれてきました。その制作技術は2009年に国の「重要無形民俗文化財」に指定されています。
https://kagoami.com/SHOP/JKO401.html

 
◎秋田のかご
https://kagoami.com/SHOP/90530/list.html
 
◎田口さん訪問記
https://bit.ly/2ygriNc
https://bit.ly/2YCOtww

 


(2) 竹工家・辻村一朗さんの「ささら目かご」

神奈川・足柄に工房を構える竹工家、辻村一朗さんによる「ささら目かご」が入荷しました。
 

「ささら」とは割った竹を束ねたものを指す言葉で、「目かご」とは、編み目を広くあけた通気性の良いかごのこと。
 
元々の産地は広島県の南西部ですが、残念ながらこの地域では継承者が現れず、平成の初めころに途絶えてしまったといいます。
 
この伝統のかごを復刻させたのが、10代の頃から竹工芸の技術を学び、工藝品の修復など幅広い経験を積んできた辻村さんでした。
 
ささら目かごには、修業時代に出会い、当時から惹かれていたのだそうが、一度途絶えた技を復元することは、想像以上にたいへんなことだったといいます。
 
試行錯誤を重ねたことに加え、最終的に資料映像の提供が手助けとなって、ようやく完成することができたそうです。
 
ごくうすく割った竹が描く、うつくしい波模様。あたりがやわらかく、風通しのよいつくりは、茶碗かごやくだものかごに最適です。
 
今回は、幅広い用途に使いやすい小サイズが入荷しています。
 
◆真竹 ささら目かご (小)
http://kagoami.com/SHOP/JGI311.html

 
 


(3) ポルトガル・アルガルヴェ 
港町に伝わる ケーン・バスケット

ポルトガル南部の海岸地方、港町のアルガルヴェからは、ケーン・バスケットが入荷しました。
 
つやつやと明るいクリーム色と、ふっくらとした形。スライド式のふたが特徴的な、この地域独特のかご。
 
もともとは、とれたての海産物を港から町へと運搬するかごだったそうで、しっかりと閉まる丸いふたがついているのは、中に入れた魚やタコが飛び出さないようするためだったとか。
 
おでかけにもインテリアとしても楽しめる、素朴なかわいらしさが魅力です。
 
◆ ポルトガル Cane Basket
M:https://kagoami.com/SHOP/ETC102.html
L:https://kagoami.com/SHOP/ETC103.html
XL:https://kagoami.com/SHOP/ETC104.html
 

 
ケーンは、葦の仲間で、温暖な海岸地域に育つ背の高い草。
質感は竹に似ていて、南米では笛(ケーナ)が作られたり、木管楽器のリード部分の素材としても使われてきました。
 
◎ポルトガルのかご
https://kagoami.com/SHOP/181445/list.html

 

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みなさま、今年はどんなお正月を過ごされましたでしょうか?
松本の元旦は、晴天に恵まれるも最高気温は5度と、なかなかに冷えました。
 
朝はご近所の食堂でお雑煮をいただき、お昼は近くの山へハイキングに。下山後は、神社の長い行列に並んで初詣をし、新年の幸を祈る初日となりました。
 
こちらのお正月飾りといえば、「しゃもじ型」のわら飾りと、しめ縄の組み合わせが標準スタイル。一軒一軒のお家や商店、水路や井戸の周辺などにも飾られていて、歴史ある街の風情を感じました。
 
かつてないスピードで変化する社会を実感する昨今ですが、時代に適応していくことと同時に、古くから続く普遍的なものや、変わらないことの価値についても、いっそう目を向けていけたらと思っています。
 
本年も何卒よろしくお願いいたします!
 

2025.1.10

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