1) 秋田・角館のイタヤ細工 弁当かご&小文庫
2) スウェーデン ビーチ&パインのバスケット
(1) 秋田・角館のイタヤ細工
弁当かご & 小文庫
秋田県を代表するかごの一つ、角館町の「イタヤ細工」が入荷しました。

みちのくの小京都とも呼ばれる美しい町並みを持つ角館は、山と川に囲まれた豪雪地帯でもあり、その雪に包まれるようにして数多くの文化がはぐくまれてきました。
しなやかなイタヤカエデのヘギ材を使った「イタヤ細工」もその一つ。
農家の冬場の手仕事として、200年ほど前から「箕」などの農具や、腰かごなどが作られるように。いまではごくわずかな職人さんたちが、暮らしに馴染むかごを手掛けています。
素材となるのは、直径20cm前後のイタヤカエデの幹の部分。年輪に沿って薄く削いだ「ヘギ材」を編むことで、弾力がありながら丈夫なつくりとなっています。
手ざわりがよく、色は年月とともにゆっくりと深まって、つやつやとした貫禄あるかごへと育っていきます。
◆弁当かご
一人分のおにぎりやサンドイッチを持ち運ぶのにぴったりのサイズ感です。四つ目とあじろ、編み方が変わると雰囲気も少し変わります。
あじろ編み(左): http://kagoami.com/SHOP/JAI302.html
四つ目編み(右): http://kagoami.com/SHOP/JAI301.html
おにぎりを包む際は、やまとわさんの「経木(長野産)」とあわせてお使いいただくのがおすすめです!
https://kagoami.com/SHOP/OT208.html
◆小文庫
お手紙や大切な写真の保管はもちろん、お裁縫箱として愛用のお客様も多い一点。軽食を詰めて行楽におでかけする日にも、重宝することと思います。
http://kagoami.com/SHOP/JAI402.html
◆丸かご
「おぼけ」とも呼ばれるこの形は、麻糸を績む作業の際に、つむぎ終わった糸をためていく容器「苧桶」から来ています。そんな歴史を思いつつ、布や毛糸、裁縫道具の保管にどうぞ。
小:https://kagoami.com/SHOP/JAI405.html
大:https://kagoami.com/SHOP/JAI406.html
◆手提げかご
横幅23センチほどのかわいいミニサイズ。お弁当かごと水筒が収まるサイズ感です。
https://kagoami.com/SHOP/JAI114.html
◎秋田のかご
https://kagoami.com/SHOP/90530/list.html
(2) スウェーデン「スカンジナビスク・ヘムスロイド」
パイン&ビーチのかご
スウェーデンの「スカンジナビスク・ヘムスロイド」からは、北欧で身近に使われてきた「木」のかごが届きました。
北国のかご素材といえば、寒冷な気候の中でも手に入りやすい、パイン(松)やブナ、ハンノキ、ヤナギなどの木材が主流。
幹の部分だけでなく、樹皮やほそい根など、木のさまざまな部位を巧みに取り入れる技にも特徴があります。
ヘムスロイド社は、木工の伝統を生かした、温かみのある生活道具を紹介している老舗ブランド。シンプルさを大切に、さりげない北欧らしさをまとったデザインが、広く愛されています。
<Pine/マツ>
パインのかごは、明るい木肌と年月とともに深まる色とツヤが特徴的。持ち手には、パインの「根っこ」を使用しています。
◆パイン ワンハンドル
S:https://kagoami.com/SHOP/ESS550.html
L:https://kagoami.com/SHOP/ESS551.html
◆パイン スクエアトレイ
https://kagoami.com/SHOP/ESS610.html
◆パイン 手提げかご
https://kagoami.com/SHOP/ESS603.html
<Beech/ブナ>
ブナのかごは、スモーキーな色合いが魅力。薄いヘギ材をななめに組んだ、軽やかなかごです。
◆ブナ 手提げかご
S:https://kagoami.com/SHOP/ESS607.html
L:https://kagoami.com/SHOP/ESS608.html
◆ブナ パンかご
https://kagoami.com/SHOP/ESS604.html
◆ブナ ふた付きかご
https://kagoami.com/SHOP/ESS605.html
<Alder/ハンノキ>
ハンノキを曲げの技法で仕上げた「ブレッド・バスケット」は、ヘムスロイド社の定番品の一つ。
白樺の根でかがった留めの技法に、北欧らしさがにじみます。
◆ハンノキ ブレッドバスケット
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L:https://kagoami.com/SHOP/ESS510.html
◎スウェーデンのかご
https://kagoami.com/SHOP/90562/list.html
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今週は秋田県にやって来ました。
秋田県は、日本有数の編組品の産地。アケビ、クルミ、ブドウ、カエデなど、県内各地で伝統的な編組品の技術が継承されています。
作り手さんにお会いする時はいつも、その年の材料採りの話を聞いているのですが、ここ数年はあまりよい知らせを聞くことはありません。
ブドウやクルミ樹皮の採取時期は、年々早まっていて、温暖化の影響は間違いないと思えますし、地面を這って成長するあけび蔓は、採取できる量が減っているだけでなく、質そのものも変わってきていると聞きます。
ここ数年の猛暑続きで、わたしたち人間の夏の過ごし方が変わってしまったように、あらゆるいきものたちも、急速な適応を求められているのではと想像しています。
秋田にくるたび、ベテランのかご職人の言葉が思い浮かびます。
「自然の恵みにいつも感謝し、心を込めてつくるだけ」
作り手のみなさんが、今年も無事にシーズンを終えることを願っています。
採れたてのあけび蔓。秋田にて。
2025.10.10