1) イギリス・ノーフォーク地方に伝わる柳のバスケット
2) 青森・弘前 あけび&やまぶどう 手提げかご
3)『Gallery sen 冬の出商い』1/27(月)までの開催です
(1) イギリス東部に伝わる
エイドリアンさんのバスケット
イギリス東岸ノーフォーク地方出身のベテランかご職人、エイドリアンさんのかごが入荷しました。
エイドリアンさんが地元ノーフォークの名人のもとに弟子入りしたのは、さかのぼること40年ほど前のこと。
かつて盛んだったニシン漁に使われていた港のかごや、野菜の収穫かごなど、この地方に伝わる幅広いかごづくりを学び、技術を磨いてこられました。
当店とのお取引は、かれこれ13年目となりました。数年前に工房を訪問させていただいた後、昨年は久しぶりの再会。初めての来日の機会に、国立店と松本店に立ち寄ってくれました。
日本のかごには材料となる植物が数十種もあることや、ヨーロッパでは見られない造形や技法に、興味深々のご様子でした。
絵を描いたり、日本の文学にも詳しいエイドリアンさん。幅広い分野の探求心が、かごづくりにもにじみ出ているのが伝わってきます。
◆アスパラガス・バスケット
https://kagoami.com/SHOP/ENF430.html
ノーフォーク地方の伝統的なかごの一つ。名前の通り、長いアスパラガスを並べて収穫するためのかごとして使われてきました。
工具入れとして利用される方も多い一点です。
◆ログ・バスケット
https://kagoami.com/SHOP/ENF432-2.html
太い薪もたっぷり収納できる大容量。楕円形の本体と、両サイドのハンドル付き。重たいものも運びやすくデザインされています。
◆リネン・バスケット
http://kagoami.com/SHOP/ENF420.html
樹皮を剥いた白い柳と、なめらかな曲線が目を引く横長のシルエット。大きな布やブランケットの収納、ペットのかごとしてのご利用も。
◆フルーツトレイ
S:https://kagoami.com/SHOP/ENF408.html
L:https://kagoami.com/SHOP/ENF409B.html
素材の美しさを引き立たせる独特のシルエット。旬のくだものや、焼きたてのお菓子をのせて。
材料となるヤナギは無農薬にこだわり、工房前に広がる畑で、お二人の手で栽培しています。
自然に親しみ、幅広い農業の知識もあわせもつお二人の話は、とても興味深かったです。
◎イギリスのかご
https://kagoami.com/SHOP/109550/list.html
(2) 青森・弘前
あけび・やまぶどうの手提げかご
創業から75年以上にわたって蔓細工を手がけている弘前の「宮本工芸」さんより、ただいま8種類の手提げかごが入荷しています。
小松編み、織編み、こだし編み、ほら編みなどなど、どれも熟練の職人たちが技術を受け継ぎ、長く愛されてきたデザイン。
持ち手も、本体との一体型と分割型、縁の編み模様もそれぞれ異なるなど、比較しながらご覧いただくと、豊富なバリエーションをお分かりいただけると思います。
工房には複数の職人さんがいらっしゃいますので、修理などのご相談にもスムーズに対応できます。
あけび製品 全23型に加え、やまぶどうの手提げも揃いましたので、あわせてご覧ください。
◆あけび(小松編み)
小松編みは、V字の松葉を横向きに並べたような端正な模様が目を引きます。
本体は楕円形。安定感のあるシルエットです。
https://kagoami.com/SHOP/JAA102.html
「胴張」とよばれる台形のシルエットは、落ち着いたかわいらしさ。
https://kagoami.com/SHOP/JAA103-2.html
◆あけび(織編)
上下に流れる直線的な編み模様と、両肩を落とした独自のデザイン。丸いリング手とグニ手、二種類の持ち手があります。
・リング手:https://kagoami.com/SHOP/JAA140.html
・グニ手:https://kagoami.com/SHOP/JAA120.html
(リング手)
◆あけび(こだし編)
あけび細工を代表する技法のひとつ「こだし編み」は強さと軽さを兼ね備えています。ロータイプの「中」がしばらくぶりに入荷しました。
https://kagoami.com/SHOP/JAA110-1.html
やまぶどうの手提げかごは、なめし加工を施した、艶のある樹皮を使用。
隅々まで手間をかけて仕上げた、見事なつくりとなっています。
◆やまぶどう(あじろ編)
https://kagoami.com/SHOP/JAA147.html
◆やまぶどう(あじろ編・浅型)
https://kagoami.com/SHOP/JAA148.html
◎青森のかご
https://kagoami.com/SHOP/90523/list.html
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二十四節気の「大寒」にあたる時期ですが、ここ数日の松本はおだやかで、日中はあたたかな日差しが続いています。
空気の澄んだ冬の朝焼けは格別で、雪をまとった山々が赤く照らされていく姿は、冬のあいだの一番のご褒美です。
早朝はまだ零下まで下がる日も多いですが、冬ならではの透きとおった景色が美しく、ぜひ訪れてみてほしい季節です。
昨年のちょうど今ごろは、イギリス人の職人 エイドリアンさん&ルースさんご夫妻が、松本の観光に来てくださいました。
東京・京都の旅の間に、長野を経由するプラン。スキーと温泉をたのしんだあとは、民藝館や美術館巡りなど、松本の街歩きも満喫。夜は老舗のとんかつやさんとジャズバーを、一緒にはしごしたのも楽しい思い出です。
それからちょうど一年ぶり。久しぶりにエイドリアンさんからたくさんのかごを届けていただきました。
2025.1.24