良質の素材を端正に編み上げた、やまぶどうの手提げです。
さまざまな装いに合わせやすい、ロータイプの仕上がりと
なっています。

青森・弘前にて、熟練のかご職人の手により製作された一点。
地元の山々で採れるやまぶどうの樹皮を、時間をかけて下処理し、
ごくこまやかなあじろ編みで、丁寧に編み上げています。

節やうねりの多い素材の性質を見極めながら厳選し、
切りそろえて編み始めるまでの目に見えない過程にも、職人の技と
経験が詰まっています。











素材そのものの強さを引き出した堅牢な仕上がり。
編み上げたのち、さらに時間をかけて磨きをかけることにより、
おだやかな光沢が引き出されています。







当初の明るい茶色は、時間とともに少しずつ深みを増していきます。
数十年を越えて使い込まれたやまぶどうの深い色、なめらかな肌合いは
格別です。

やまぶどうの樹皮は、強い繊維を含んだ、とても丈夫な素材です。
標高の高い深山に自生するつる性の植物で、その丈夫さを生かして、
主に東北地方の山仕事の中で利用されてきました。

樹皮の採取できる季節はごく限られ、また近年は個体数も減っているため、
希少性の高い素材となっています。