カゴアミドリ

               

online shop入荷情報(9/12)

1) 大分 由布市 武田優希さんの青竹のかご
2) フランス ブルターニュ地方 港町のかご


(1) 青竹細工の聖地 由布市庄内町より
武田優希さんの青竹のかごが入荷しました

今週は、大分県由布市で活動している武田優希さんの作品が届きました。
 
武田さんは、長野県御代田町のご出身。
大学を卒業後、北アルプスの山小屋勤務などでの経験を経て、伝統的なものづくりに関心を持つように。別府の竹細工の訓練校で学び、2022年に修了されました。
 
元々、自給自足や自然農に関心を持っていた武田さんが手がけているのは、実用本位の青竹細工。自ら切り出した青い竹に、巻き材としてアオツヅラフジを組み合わせた作品づくりを行っています
 

現在住んでいる由布市・庄内町は、青竹細工の聖地といわれる場所です。
 
青竹細工で唯一の伝統工芸士 故・佐藤千明氏の地元であり、武田さんはこの土地に受け継がれてきた竹林と歴史に魅かれて移住。先に移住してきた先輩方に学び、協力しながら制作活動をしています。
 
「なるべく人間も地球も傷つけないものづくりを目指しています。自分の小さな暮らしの範囲の中で竹を切って、手で使える道具を使ってカゴをつくる。そしてそれを使ってもらうことで、人間の生活の役に立つことができて、役目を終えたら土に還る、その一連の流れがとても心地よいなと思っています」
 
武田さんのそんな思いがかたちになった青竹の道具たち。やわらかな曲線とやさしい手触りを感じていただけることと思います。
 
◆お買い物かご(山路編み)
たっぷり容量で、ふっくらやさしいシルエット。「山路編み」で編んだ本体と、三本の竹をツヅラフジで巻いた持ち手の組み合わせ。
https://kagoami.com/SHOP/JUT301.html
 
 
◆ 本棚のかご(八つ目編み)
棚やラックに効率よく収まる長方形のかたち。棚板の奥行きにあわせて、向きを変えることができます。深さ違いの2サイズ展開です。
(高さ9cm):
https://kagoami.com/SHOP/JUT302.html
(高さ13㎝):
https://kagoami.com/SHOP/JUT303.html
 
 
◆ 盛皿(麻の葉)
こまかな三角の編み目がうかびあがる、麻の葉を表現した技法。ツヅラフジで縁巻きしています。
(直径21cm):
https://kagoami.com/SHOP/JUT304.html
(直径25㎝):
https://kagoami.com/SHOP/JUT305.html
 
 
◆ 共縁のかご
「共縁」(ともぶち)とは、本体を編んだヒゴで、そのまま縁まで編み上げる技法のこと。竹の弾むようなしなやかさが伝わる楕円形。通気性も高く、うつわや野菜の保管、衣類かごにもどうぞ。
https://kagoami.com/SHOP/JUT306.html
 
 
すべての作品は、表面を薄くけずる「みがき」加工をした竹を使っているので、経年とともに光沢と赤みが増していきます。
 
刻々と変化する質感も、ぜひお楽しみいただければと思います。
 
 
◎大分 武田優希さんのかご
https://kagoami.com/SHOP/107293/list.html
 
 


(2) フランス・ ブルターニュ地方
ジャンクロードさんの柳かご

フランス北部、豊かな海にかこまれたブルターニュ地方のかご。
 
フランス国内でも数少くなりつつある、代々続くかご職人の家で育った ジャンクロードさんが、ブルターニュ独自の伝統あるかごを、今回も届けてくださいました。


 
もともとは、浜辺の牡蠣の収穫や、水揚げした魚の運搬に欠かせなかったという丈夫な持ち手付きのかご。港町の必需品として活躍していただけあって、作りはとても強靭です。
 
くだものや根菜入れとしてはもちろん、DIYの道具入れなど、少々重たいものを入れて運ぶ際にも心配ありません。
 
細長い形の「ポワソニエール」(魚売り)のかごは、漁師たちが獲れたての魚を並べて、鮮度の良さを競いながら売り歩いたとは思えない、美しく優雅なシルエットです。
 
代々のかご職人の家系に生まれ、ものごころ着いたときにはヤナギを編んでいたというジャンクロードさん。
 
長い歴史と、たくさんの職人の手を経て完成されたものが持つ、力強さが感じられる柳のかごです。
 

 
◆ブルターニュ地方のかご
http://kagoami.com/SHOP/ERJ401.html
http://kagoami.com/SHOP/ERJ402.html
http://kagoami.com/SHOP/ERJ403.html
 
◆ポワソニエール
http://kagoami.com/SHOP/ERJ404.html
 
 
かつては、多くの職人がしのぎを削って活躍していましたが、現在このかごを専門に手掛けているのは、ジャンクロードさんのみ。
 
実弟のロジェールさんは民族学の研究者で、ブルターニュ地方のかご文化を詳しく解説した専門書を出版されています。
 
◎フランスのかご
http://kagoami.com/SHOP/115017/list.html
 
 

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来週からは、イギリスのかご産地を訪ねる旅を予定しています。
 
そのため来週のメールマガジンはお休みいたしますが、戻りましたらまた、旅のご報告をさせていただきますね。
 
今回の目的は、日頃お取引していただいているかご職人さんの工房の取材と、「Wilderness Wood」の見学です。
 
イギリス南部にある「Wilderness Wood」は、250世帯の会員が主体となって維持している広大な森林です。その広さは何と60エーカー=東京ドーム5個分を超える大きさ。
 
ここでは、あらゆる年齢層のボランティアを受け入れながら、森を育む活動や、地域の人たちが森に親しめる環境づくりが続けられています。
 
木々の管理や植林、ログキャビン作りやグリーンウッドワーク(生木を使った木工)。さらにはキャンプにキノコ狩り、子どもたちのための森林学校まで、参加者がそれぞれの興味とスキルを発揮しながら過ごせる場所だと聞き、興味深々。
 
生活の場として、学びの場として、あらゆる人を受け入れるコミュニティの場として、この森にどんな時間が流れているのか、体感してこれたらと思います。

2025.9.12

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