大分・由布市を工房をかまえる、武田優希さんによる
青竹のかごです。
こちらは、何かと使いやすい長方形のかごを、
はなやかな八つ目編みで仕上げたもの。
青竹とツヅラフジを使った、武田さんらしい作りです。
「本棚のかご」の名の通り、細長い形に仕上げられており
棚やラックなど、小さなスペースにも効率よく収まってくれます。
全てのヒゴに、通常よりもひと手間かけて、竹の表皮を
うすく削りとる「みがき」とよばれる加工が施されています。
「みがき」には、手当りをなめらかする効果があり、
またより早く、より深いあめ色へと変化していく過程を
味わうことができます。
四つの角にも、ツヅラフジを巻いて丁寧に補強。
長野県、御代田町生まれの武田優希さん。
大学を卒業後、北アルプスの山小屋での勤務経験などから
日本の古くからのものづくりに関心を持つようになったそう。
別府の訓練校にて竹細工を学び、2022年に修了されました。
「竹細工は、長年の暮らしの中で育まれてきた工夫や技術が
積み重なったもの。それらを読み解いて習作していく作業は、
太古からの人間の営みに想いを馳せることができて、
とても面白く感じています。
自分もなるべく先人達が受け継いできたものを引き継いで
いきたく、青竹細工を選びました」
竹は、毎年秋の終わりに、仲間たちとともに伐り出します。
縁巻き用の柔らかい竹は、その都度竹林に取りに行き、
みがきを含めた材料の加工は、すべて自身の手で行なっています。
「自分の小さな暮らしの範囲の中で竹を切って、
手で使える道具を使ってカゴをつくる。それを使ってもらうことで、
人の生活の役に立つことができ、役目を終えたら土に還る。
その一連の流れが、とても心地よいなと感じています。
なるべく人間も地球も傷つけないものづくりを目指して
いきたいです」
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- 天然の植物を利用した製品です。小さなキズや色ムラ、ササクレ等が見られる場合がございます。
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