1) フランス マルグリットさん Panier a beurre/バターかご
2) 愛媛 松田由紀さんの角物細工 長方シリーズが入荷しました
(1) フランス マルグリットさんの
Panier a beurre/バターかご
フランスの女性作家・マルグリットさんより、ヤナギの若枝を使って仕上げた可憐な「パニエ・ア・ブール」が届きました。
ヤナギ細工の長い歴史を持つフランス。国立の訓練校で技を身につけたマルグリットさんは、伝統的な技法を使いながら、古き時代の雰囲気をまとったかごづくりを得意としています
「ブール/beurre」とは、フランス語でバターのこと。酪農の盛んなフランスで、かつて牧場の人たちが、町の市場までバターを売りに行くときに使っていたかごなのだそう。(ちなみに「パニエ/panier」は、かご全般を指す言葉で「パンを入れるかご」が語源)
すこし小ぶりなオーバルのかたちに、ワンハンドルの組み合わせ。縁の可憐な三つ編み模様が見どころです。
浅型で卓上に置いてもすわりがよく、パンやフルーツなどもよく映えます。
◆ Panier a beurre / パニエ・ア・ブール
ブラウン: https://kagoami.com/SHOP/ERE310.html
ライトブラウン: https://kagoami.com/SHOP/ERE311.html
ホワイト: https://kagoami.com/SHOP/ERE312.html
「パニエ・アジュール」は、リビングにおすすめのかご。
通気性が高く、容量もたっぷり。ブランケットやマガジン入れなど、空間をすっきりと片づけてくれます。
「アジュール」は「透かし編み」の技法を指す言葉です。
◆ Panier ajoure / パニエ・アジュール
https://kagoami.com/SHOP/ERE307.html
そして、今回はバケツ型のかわいい新作がお目見えしました。
深いグリーンのヤナギの色合いと、緻密に編まれたディテイルの味わいが加わって、マルグリットさんならではのこだわりが光る一点となっています。
◆ Panier rond / パニエ・ロン …New!
https://kagoami.com/SHOP/ERE318.html
マルグリットさんの工房は、古くからのかご産地の一つであるフランス西部・トゥールの郊外にあります。
近くを流れるアンドル川の流域は、ヤナギやポプラなど、水を好む木がよく育つ肥沃な土壌で知られる土地だそう。
さまざまな品種・色合いの、質の良いヤナギ素材を地元で手に入れられることが、自分にとって何よりの魅力です、と話してくれました。
◎フランスのかご
https://kagoami.com/SHOP/115017/list.html
(2) 愛媛 松田由紀さん
長方の角物5種 が入荷しました
愛媛県の松田由紀さんは、「角物」と呼ばれる、四角い箱型の竹かごを専門に手がける職人のお一人です。
丁寧に下ごしらえしたパーツを、細かく組み上げて作る「角物」のかごは、目にも端正で、どこか涼やか。
空間効率がよく、いろんなものがすっきりと収まる使い勝手のよさで、西日本を中心に古くから親しまれてきた竹細工の一つです。
サイズ・形、持ち手の有無や、蓋の有無など、用途に合わせた多彩なアレンジが可能で、豊富なバリエーションもおおきな魅力。
当店では、長方・正方・縞模様の3デザイン(合計15型)を取り扱っており、今回は長方タイプ(5型)が入荷しました。
置きたい場所や、具体的な使い方にあわせて、最適な形を選んでみてください。
<手付き>
2本の持ち手は可動式。ふたは丁番で本体に固定してあるので、持ち運びの際に外れる心配がなく安心。片手でも開閉できる手軽さがあります。
S:https://kagoami.com/SHOP/JOC304.html
M:https://kagoami.com/SHOP/JOC305.html
L:https://kagoami.com/SHOP/JOC306.html
<手なし>
手なし・丁番なしの長方形は、道具入れや書類入れなど、収納具として使いやすい形。ふたが完全に取り外せるので、整理してしまいたいもの、頻繁に出し入れするものに適しています。
M:https://kagoami.com/SHOP/JOC307.html
L:https://kagoami.com/SHOP/JOC308.html
◎四国のかご
https://kagoami.com/SHOP/116510/198878/list.html
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先日、新潟県三条市に行ってきました。
金属のまちとして有名な燕・三条地域ですが、郊外に現在98歳の竹細工職人さんが現役でいらっしゃるとのことで、たのしみに訪問してきました。
情報を寄せてくださったのは、「ちくわのまんなか舎」の屋号で活動する村川鮎美さん。新潟県産の竹を使ったかごやカトラリーなどを製作・販売するかたわら、竹林整備の活動もしており、数か月に一度、その職人さんに地元に伝わる竹籠を習っているのだとか。
当日、村川さんと事前に待ち合わせて、職人さんのご自宅兼工房へ。到着すると、伊藤昭二さんが元気に出迎えてくれました。
伊藤さんが手がけるのは、さまざまな用途の竹籠に加えて、箕や熊手など、あらゆる竹の道具たち。
運動会の「玉入れ」や、牛の世話をするための「箕」、凧の骨組みとなる竹ひごや、名物の笹団子をならべる竹かごなどなど。。。
材料となる素材も、孟宗竹・真竹・根曲竹・ビニールなど、必要とする強度にあわせて使い分けていました。
現在はだいぶスローペースでやっているとのことですが(毎日の農作業に加えて、週末は釣りに忙しいそう)、今もたくさんの地元の人と関わりながら仕事を続ける姿に、とても感動してしまいました。
長野に移転したのをきっかけに、これまであまり訪問する機会がなかった日本海側の作り手さんとお会いする機会が増えてきました。
まだまだお会いしたい作り手さんがいますので、今後もレポートを続けていければと思います。

2025.7.4