こんにちは。征一郎です。
今日はいつもとちょっと違うお知らせです。
カゴアミドリでは、今日から、「東北沿岸600キロ 震災報告」という小冊子の
販売を開始しました!
岐阜在住の写真家 大西暢夫さんが、東日本大震災の被災地を取材し、
今年5月から7月にかけて「岐阜新聞」に連載された記事を、1冊にまとめたものです。
1冊300円。
経費を除く売り上げの全額は、著者の大西さんを通じて、被災した
子どもたちの支援活動に寄付されます。
→ こちらのページ からご購入いただけます。
今、3.11から9か月が過ぎ、自分もふくめ、被災者ではない多くの人にとっては
震災は少しづつ遠いものになりつつあるように感じます。
けれど、被災した人たちの多くは、今なお大変な状況の中を生きています。
離れた場所にいる自分たちにもできることが、まだまだある、そのことを
思いださせてくれる内容の一冊。ぜひたくさんの人に読んでいただきたいです。
僕が大西さんに出会ったのは、今年の7月でした。
岩手の宮古でボランティアをしたときに泊っていた宿で、取材に来ていた大西さんと
たまたま一緒になり、その日に撮影したばかりの映像を見せていただきました。
自らがカメラマンとして被災地を撮影し、人々にインタビューを行っているのですが、
日ごろニュースで見る映像とは決定的に何か違う印象で伝わってくるのです。
それがなんであるのか分かるのに、しばらく時間がかかってしまったのですが、
きっと被写体を外からみているのではなく、同じ立場になって見ているということが、
その違いにあらわれているのだろうと思いました。
本職は写真家なのですが、映画も撮る多才な方です。
東京に戻ってから、大西さんの監督作品である映画「水になった村」をDVDで見て、
人びとに寄り添うような目線で日常を描きだす、その立ち位置、というのでしょうか、
姿勢に心を動かされたのでした。
10月には、岐阜のご自宅を訪問しました。
その頃、すでに20回近くも被災地に足を運んでいた大西さんですが、
「助けを必要としている人がまだまだ多くいる」という言葉が印象的でした。
また、次第に人々の記憶は薄れ、復興ムードのニュースが多い中、
今後、そうした窮状をどう伝えていったらよいかと、策を練っておられました。
今回、カゴアミドリで冊子の販売を行うことにしたのは、
そんな大西さんの活動を少しでも手伝いたい、という思いからです。
◎過去のブログで、その時その時のことをご紹介しています