写真家 大西暢夫さんと再会の旅

こんにちは。征一郎です。

先週末は、家族と友人で岐阜県池田町に行ってきました。

岐阜県には、これまで山側の奥飛騨や木曽福島方面に
足を運んだことはあったものの、いわゆる濃尾平野といわれる
地域に行くのは初めてでした。

とくにこの池田町周辺は、日本でも有数の喫茶店の激戦区らしく、
休日の朝は満席覚悟! コーヒーとトーストに茶碗蒸しが
付いてくるというモーニングは、今回挑戦したい楽しみの一つでした。

さて、今回の旅の目的は、写真家の大西暢夫さん宅にお邪魔すること。

大西さんは写真家でありながら、岐阜県に建設された日本最大のダム
「徳山ダム」に沈んでしまう村人の生活を15年以上追い続けて、
「水になった村」というドキュメンタリー映画を製作した方で、
最近DVDも発売になりました。

大西さんと出会ったのは、今年の7月。

岩手県宮古の港近くで、ボランティア活動に参加していた僕は、
その時宿泊していたタイマグラ村の民宿「フィールドノート」で、
たまたま大西さんと一緒になったのでした。

この時、すでに何度も東北の沿岸地帯を取材していた大西さんでしたが、
この日は宮古市に近い沿岸部を見てきたとのこと。

その晩、見せていただいた映像は、僕にとってとても衝撃的でした。
大きなメディアからは伝わってこない、写真家ならではの視点が、
その映像やインタビューを通してリアルに伝わってきたのでした。

その日以来、再会は4か月ぶり。
築90年の大きな家と畑のある暮らしに、興味津津の僕たちでした。

大西さん一家が東京から故郷の岐阜に居を移してきたのは最近のこと。
落ち着いたかなという頃に起こったのが、東日本大震災でした。

居ても立ってもいられず、岐阜からもう16回も足を運び、
被災地の取材を重ねてきたそうです。

(大西さん自作!の囲炉裏で、おいしい鍋を囲みながら、夜が更けていくのでした。)

そして子どもたちが寝静まった頃・・・、奥の部屋からはスクリーンが登場!
編集されたばかりの震災報告の映像を見ながら、解説していただいたのです。

大西さんは、これからも被災地を巡り、これまで取材されてきた方々への

インタビューを続けていくそうです。

「東北にはまだまだ支援が必要な人たちがいる!」
今もなお、現場に足を運び続ける人の言葉が胸に響きます。

いつまでも震災発生時の恐怖を忘れずに、関心を持ち続けることの大切さを
実感しました。

そして、その夜のシメに登場したのはきのこ汁。
ダムになった村・・・徳山村に住んでいたおばあちゃんが、その日に採った
という貴重なきのこです。香りがよくて、本当に美味しかった!

子ども同士もすっかり仲良くなって、忘れられない旅の一つとなりました。
大西家の皆様、本当にありがとうございました! また遊びに行きますね。

(翌朝の池田町のモーニングはこちら!)

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