カゴアミドリ

               

online shop入荷情報(5/30)

1) 神奈川・中津箒 今井伸朋さんの洋服箒とななめ箒
2) ポルトガル南部 アルガルヴェ地方のケーン・バスケット


(1) 神奈川・中津箒 今井伸朋さん
洋服箒、ななめ箒、珈琲ミル箒

昨年当店にて『中津箒 二人展』を開催した 吉田慎司さん&今井伸朋さんのお二人。先週末はクラフトフェア出店のため松本に来られていました。
 
ワークショップと実演を2日間にわたって開催。終日とても賑わっていました。
 
その足で、制作を依頼していた4種の小箒を直接納品してくださったので、早速ご紹介したいと思います。


 
サイズは小さくとも、箒づくりの伝統と技術が詰まった、中津箒の基本の形。色糸の染めも天然色にこだわって、1点1点力を込めて作り上げられています。
 
「洋服箒」は、たっぷりの穂をギュっと束ねたリッチなつくり。5つに束ねた穂先が、生地のホコリを払い、素材の目を整えてくれます。青色(藍染糸)と灰色(煤糸)の2色展開です。
 
◇洋服箒
https://kagoami.com/SHOP/JBN520.html
 
 
テーブルやデスクの掃除にはななめ小箒。ななめに結んだ末広がりの形が、効率的にホコリを集めてくれます。

◇ななめ小箒
小:https://kagoami.com/SHOP/JBN526.html
大:https://kagoami.com/SHOP/JBN527.html
 
 
筒型小箒は、パソコン周りや、サッシの溝などの掃除に便利な、全長12cmほどのミニ箒。長めに仕上げた穂先(約6cm)が、いろんなすき間に届きます。

◇筒型小箒
https://kagoami.com/SHOP/JBN525.html
 
 
珈琲ミルのお掃除には、ペン型のこちら。短めの穂先(約3.5cm)により、固めのブラシのようなコシのある仕上がりです。

◇珈琲ミル箒
https://kagoami.com/SHOP/JBN521.html
 
 
 
中津箒は、神奈川県の愛川町中津(旧中津村)に150年前から伝わってきた伝統ある箒。
 
2003年に中津箒の継承を担う「株式会社まちづくり山上」が設立され、失われかけていたホウキモロコシ栽培の復活や、若手職人育成の取り組みが始まりました。
 
現在は今井さん、吉田さんを含む10名ほどの職人が、ホウキモロコシを栽培しながら、現代の暮らしに合わせた機能的な箒を制作しています。
 
◎中津箒 今井伸朋さんの箒
https://kagoami.com/SHOP/175142/list.html

 
 


(2) アルガルヴェのケーンのかご
ポルトガルより入荷しました

ポルトガル南部の海岸地方、港町のアルガルヴェから、ケーン(葦)のかごが入荷しました。

 
つやつやと明るいクリーム色と、ふっくらとした形。スライド式のふたが特徴的な、この地域独特の形です。
 
もともとは、とれたての海産物を港から町へと運搬するかごだったそうで、しっかりと閉まる丸いふたがついているのは、中に入れた魚やタコが飛び出さないようするためだったとか。
 
おでかけにも、インテリアとしても楽しめる、素朴なかわいらしさが魅力です。
 

◆ ポルトガル Cane Basket
XShttps://kagoami.com/SHOP/ETC102.html
Lhttps://kagoami.com/SHOP/ETC103.html

 
ケーンは、葦の仲間で、温暖な海岸地域に育つ背の高い草。

質感は竹に似ていて、南米では笛(ケーナ)が作られたり、木管楽器のリード部分の素材として使われたりと、とても古い時代から人の暮らしを支えてきた素材の一つです。
 
◎ポルトガルのかご
https://kagoami.com/SHOP/181445/list.html
  

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先週末に開催された「クラフトフェアまつもと」には、今年もたくさんの出展者・来場者がつどい、モノづくりをめぐる楽しく濃厚な時間が流れていました。
 
作り手さん同志の交流の場でもあるこのイベント。熱い会話は会場内にとどまらず、街のあちこちで繰り広げられていました。
 
私たちは今回、いつもお世話になっている松本の木工家 大久保公太郎さんと、来日中のアメリカ人木工家・ジャロットさんご夫妻と食事をご一緒する機会に恵まれました。
 
そこに、クラフトフェア出店を終えたばかりの「日の出製作所(大阪府)」の蜷川きよしさんも加わって、三人がそれぞれライフワークとして取り組んでいる「グリーンウッドワーク」について話し始めれば、もう止まりません。
 
グリーンウッドワークとは、身近な森で育った乾燥前の「生木」を、伝統的な手工具で削る、古くて新しい木工のスタイルを指す言葉です。
 
木材を乾燥させるためのエネルギーや、大きな動力を必要としないため、人にも環境にもやさしい工法として、世界中に広まっています。
 
ロクロは「wheel」、カンナは「kanna」など、基本単語は予習して行ったものの、専用の削り具の形状、縦木と横木の木質差など、飛び交う専門用語についていくのが精一杯。
 
それでも、人と森とのよりよい関係を築きたいと願う3人の木工家の想いに、心を動かされた夜でした。
 
私たち店を営む者にとっても、出会いと学びの多いクラフトフェアの二日間。
 
当店まで足を伸ばしてくださったお客さまと、この祭典を育んできた先達たちへの感謝のきもちを新たにしつつ、また来年も皆さまとお目にかかかれたらうれしい限りです。

2025.5.30

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