カゴアミドリ

               

online shop入荷情報(5/22)

1) イギリス 湖水地方 オークのかご「スウィル・バスケット」
2) 吉田草史さん 寄せ編みの収納かご


(1) イギリス 湖水地方
オーウェン・ジョーンズさん
「スウィル バスケット」

今日は、イギリスの伝統的な木かごの作り手、オーウェン・ジョーンズさんによる、”スウィル・バスケット” をご紹介します。

オークとヘーゼルの木で作る “スウィル・バスケット” は、イギリス・湖水地方特有のかごとして、数百年にわたって活躍してきました。

頑丈で、持ち運びにも便利なスウィルの基本のかたちはオーバル型。用途にあわせてさまざまなサイズが存在していたようです。


  
家庭では家事を支え、農家では収穫用のかごとして、港や駅では石炭の積み込みに使われるなど、生活から産業まであらゆる場面で使われ、湖水地方の景観の一部となってきました。

オーウェンさんは、お師匠さんに習った作り方を変えることなく、そのままの形を受け継ぎ、伝えていくことが自分の役目だと語ります。

長さを整えたオーク材は、大きな薪窯使って、二度加熱してから取り出します。

窯から取り出すと、材のところどころが灰色〜黒に染まっているのですが、この色の変化こそが、他にはみられない特徴の一つ。オークに含まれるタンニン成分が、鉄の窯と反応することによってうまれる鉄媒染の色合いとなっています。

出来立てのスウィルが すでにまとっている貫禄とビンテージ感は、この過程によって生みだされています。

この材を、まだ熱いうちに薄くはぎ、「削り馬」にまたがって、刃物を使って形と厚みを整えていきます。

編み材には一本一本名前がつけられていて、かごのどの部分に使うかによってそれぞれ決まった厚み・長さ・形に仕上げる必要があるのだそう。
その習熟には4、5年はかかるといわれますが、確かに納得がいきました。

イギリスを代表するかご文化の一つといえるスウィル・バスケット。おだやかなお人柄で、熟練の技と歴史を今に伝えるオーウェンさんの作品です。

◆スウィル・バスケット
https://kagoami.com/SHOP/EGJ102.html
(41×33cm、高さ17cm)

◆スウィル・バスケット(ハンドル)
https://kagoami.com/SHOP/EGJ101.html
(33×25cm、高さ26cm)

一本のオーク材のうち、かご作りに利用できるのはほんの一部分だけ。残りの部分をどう無駄なく使うかにも、心をくだいているとオーウェンさんは話します。

大きな材は、割って門や柵の材料に。樹皮は、革のタンニンなめしの原料となるため、皮革工房に送り出しているそう。夏になれば森の中で炭焼きをし、燃料として使うことで、全ては自然へと帰っていきます。

オーウェンさんの仕事と暮らしをひと言で表現するならば「循環」。その言葉に尽きるのではないかと、帰る道すがら考えていました。

◎イギリスのかご
https://kagoami.com/SHOP/109550/list.html

◎イギリス 木かごを巡る旅(ブログ)
https://kagoami.com/store/blog/england2026/
 


(2)大分 吉田草史さんの竹のかご
「寄せ編み」のかご いろいろ

竹細工の盛んな大分・別府市で活躍されている吉田草史さんより、寄せ編みの手提げと収納かごが届きました。
 
その作品の特徴は、耐久性を重視したタフな仕上がり、そして自由な発想から生まれる「形」の面白さにあります。
 
厚みと巾のあるひごを使った、強さを意識したつくり。特に力のかかる縁部分の頑丈さは、目を見張るものがあります。

今年1月、別府竹細工伝統産業会館で開催された「くらしの中の竹工芸展」では、二度目となるグランプリを受賞。
あらたな作品づくりにも挑戦し続けている、期待の若手職人のひとりです。
 
今回は、竹の美しさと力強さをあわせもつ「寄せ編み」の4種が入荷しています。
 
◆寄せ編み 手提げ ワンハンドル
(37×29cm 高さ21cm)
大きなピクニックバスケット型。横は二本寄せ、縦は三本寄せの組み合わせたうつくしいデザイン。ハンドルのすき間にのぞかせた編み模様も見どころです。
https://kagoami.com/SHOP/JOQ101.html


◆寄せ編み 手提げ(小)
(22×11cm 高さ17cm)
卓上の整理、コスメやボトルの収納などにも便利なちいさなかご。縦長シルエットです。
https://kagoami.com/SHOP/JOQ312.html

◆寄せ編み 整理かご
端正に、かつがっちりと丈夫につくられた四角いかご。書籍など重いものの収納にも安心してお使いいただけます。

小-深(24×18cm 高さ14cm):
 https://kagoami.com/SHOP/JOQ314.html
大-浅(37×29cm 高さ10cm):
 https://kagoami.com/SHOP/JOQ315.html



◎九州のかご
https://kagoami.com/SHOP/107293/list.html

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湖水地方は、氷河期に作られた渓谷に、大小無数の湖が点在する風光明媚な土地です。ロンドンから北へ約450キロ。電車は入り組んだ海岸線に沿って進んでいき、まるで海の上を走っているかのようです。
 
終点ちかくの小さな駅で、オーウェンさんと待ち合わせ。そこから車で20分ほど走った湖のほとりに、古民家をご自身で手入れしたという、かわいらしいお家と工房がたたずんでいました。
 
オーウェンさんは、1980年代にベテランの職人から技を受け継ぎ、今日まで制作をつづけている数少ないスウィラー(スウィル職人)の一人です。
 
材料となるオークは、イギリス「国の木」でもあります。頑丈で木目がうつくしいことに加え、水分が染み込みにくい性質。建材のほか、ウイスキーの樽材にも多く使われています。(近年のウイスキー人気の影響で、日本でも貴重な木材となっていますね)
 
スウィル(swill)には、「たっぷりの水ですすぐ」という意味に加えて、もう一つ「お酒をがぶ飲みする」という意味もあるのだとか。
 
ウィスキー発祥の地であるイギリスと、オークの木との深い関係が、ここにも表れているのかもしれません。

2026.5.22

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