カゴアミドリ

               

online shop入荷情報(10/17)

1) 滋賀・長浜に伝わる太々野さんと荒井さんの「小原かご」
2) 長野・駒ヶ根 池田暢子さん ヤマブドウ・クルミ樹皮のかご


(1) 太々野さん 荒井さん
琵琶湖北部に伝わる木籠文化
ぜにかご、なたかご、道具かご

滋賀県の北、福井県境に近い豪雪地帯の奥丹生谷(おくにゅうだに)地域でつくられてきた「小原(おはら)かご」。


 
カエデやモミジ、ミズナラなど広葉樹を素材とした「木籠」づくりの文化が、現在も琵琶湖北部で受け継がれています。
 
その名は、奥丹生谷の中でも、とくにかごづくりが盛んだった「小原村」に由来しています。丈夫な小原かごの製作技術は、この地域全体の財産とみなされて、一子相伝によって大切に継承されてきました。
 
小原村出身の最後のつくり手である太々野つとむさん(89)と、太々野さんに弟子入りをした荒井恵梨子さん(37)のお二人にご協力いただき、今年も実店舗での展示会がスタートしました。
 
オンラインでも、その作品の一部をご紹介してまいります。
 
 
◆ きんちょ(太々野さん作 イタヤカエデ)
地元で「きんちょかご」と呼ばれてきた深型のかご。腰に下げて、山菜やきのこの採取、野菜の収穫などに使われていたそうです。
https://kagoami.com/SHOP/JSO307.html
 
◆ ぜにかご(太々野さん作 イタヤカエデ)
昔、八百屋さんの店先などに吊るされていた懐かしいかご。中に入れたお札が飛んでいかないよう、口をキュッとすぼませた形。熟練の技術が必要とされます。
https://kagoami.com/SHOP/JSO310.html

 
◆ なたかご(太々野さん作 イタヤカエデ)
「鉈」をすっぽりと入れるために使われてきた腰かご。山仕事に欠かせない道具のひとつです。
https://kagoami.com/SHOP/JSO311.html 

◆ あめかご・おやつかご(太々野さん作 イタヤカエデ)
お菓子や小物入れに便利な小かご。太々野さんの工房では、栃や胡桃の実を入れてつかっていました。
・あめかご:https://kagoami.com/SHOP/JSO309.html
・おやつかご:https://kagoami.com/SHOP/JSO302.html

 
◆ 道具かご(荒井さん作 ミズナラ)
ミズナラは水に強く耐久性が高い素材。リョウブの持ち手をシナノキの縄で括りつけました。ものづくりをする方のツール入れにぴったり。持ち運びにも便利です。
中:https://kagoami.com/SHOP/JSO313.html
大:https://kagoami.com/SHOP/JSO314.html

 
◆ はりかご(荒井さん作 ミズナラ)
ハギレや裁縫道具をしまうために、昔からつくられてきたかご。裁ち鋏も収まるサイズ感です。
https://kagoami.com/SHOP/JSO312.html
 
◆平かご(荒井さん作 ミズナラ)
カトラリーを並べる時や、眼鏡などの置き場に便利な長方のかたちです。
https://kagoami.com/SHOP/JSO315.html

 
2018年に長浜市に移住した荒井恵梨子さんは、小原かごの最後の作り手・太々野功さんから技術を学び、継承者として活動を開始しました。2024年に「荒井木籠製作所」を立ち上げ、木籠の魅力を広く伝えています。
 
「民具を伝承するということは、技術を継承するだけではなく、その土地の風景や暮らしの背景を共に記録し伝えていくこと」だと荒井さんは語ります。
 
柴刈りや炭焼き、山を手入れしながら、あらゆる山の恵みを蓄えてきた雪深い山間部のくらし。小原かごは、わたしたちが自然と共存していた時代の記憶と知恵を伝えてくれるものだと感じます。
 
2023年5月に出版された「自然と神々と暮らした人びとの民具 小原かご(能美舎)」にも、荒井さんのこうした思いが綴られています。
https://keifu.shop-pro.jp/?pid=174157488
(荒井木籠製作所のページへ)
 
◎ 小原かご
https://kagoami.com/SHOP/203836/list.html

 
 
 


(2) 駒ヶ根 池田暢子さん
ヤマブドウ・クルミ樹皮のかご

一方、中央アルプス駒ケ岳の麓、自然豊かな環境の中で、樹皮や蔓を素材としたかご作りを続けている池田暢子さんからは、ヤマブドウ&クルミのかごが届きました。


 
20代の頃に、福島・奥会津で民具づくりを学んだ経験から、ヤマブドウやクルミ、マタタビ、ススキやガマなど、多種類の素材を扱うことのできる数少ない作り手の一人です。
 
今回は、定番となっているヤマブドウの弁当かごやトレイ、クルミの収納かごの5アイテムを届けていただきました。
 
ふた付きの弁当かごは、長方形と正方形の2種類。
厚みのあるヤマブドウ樹皮を使用しており、丈夫で型崩れしにくく、持ち運びにも安心できるつくりとなっています。
 
◆ヤマブドウ 弁当かご
材料をななめ方向に組んで、ふっくらと丸みを出した、池田さんオリジナルのデザイン。長く使い込むことで手に馴染み、深みのある色合いに育っていきます。
長方:https://kagoami.com/SHOP/JNY303.html
正方:https://kagoami.com/SHOP/JNY309.html
 
◆ヤマブドウ トレイ
あじろ編みのトレイは、食卓やデスク、寝室の眼鏡入れなど、置きたい場所がたくさん思い浮かぶ汎用性の高いかたちです。
小:http://kagoami.com/SHOP/JNY305.html
大:http://kagoami.com/SHOP/JNY306.html
 
◆クルミ 収納かご
2本の持ち手がついた、正方形の収納かご。縁部分は赤みのある山葡萄で巻き上げ、天然色のグラデーションが目を引く仕上がりとなっています。
https://kagoami.com/SHOP/JNY439.html

 
◎長野のかご
https://kagoami.com/SHOP/140215/list.html
 
 

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今週13日の祝日は「気候変動のもやもやカフェ in 松本」と題するトークイベントを開催しました。
 
ゲストは、NGO「気候ネットワーク」の理事や「POWジャパン」のディレクターなどを務める武田七海さん。
 
地球規模の問題である気候変動に、個人にできることなんてあるのかな、と無力感を感じてしまうこともありますが、武田さんは「ちいさな意識の変化」が「社会の仕組みの変化」へとつながっていく循環が、数多く生まれていると話します。
 
松本駅に設置されている無料のウォーターサーバーをひとつの例にして、わかりやすく説明してくれました。
 
「ペットボトルのゴミが気になるな…」→「マイボトルを持てば、ゴミが減って、資源の節約になる!」→「でも、水を補給できる場所がほとんどない…」→「ウォーターサーバーを街なかに設置してほしい!」
 
マイボトルがこれだけ普及したように、ポジティブに実践する人が増えれば、変化の波は広がっていく。そんな武井さんの言葉に、とっても勇気をいただきました。
 
メジャースポーツの分野でも実践の輪は広がっており、武田さんはJリーグの「気候アクションハンドブック」(https://tinyurl.com/2j2hxdsd) の制作を担当。サポーターも巻き込んだ変化を後押ししています。
 
「気候変動のもやもやカフェ」、また来年に開催できればと思っています。


 

2025.10.17

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