かご小話(26) : あけびのかご

地面を這っているつるを探すことから、あけびのかご作りは始まります。
まっすぐに伸びたつるを探し求めて山に分け入り、歩き続けるのは
たいへんな重労働です。
その後はすぐに編みはじめるわけではなく、一定の期間をかけ乾燥させ、
一本一本材料を選別し、よごれや節などを取り除いていきます。
編む行為自体の数倍もの手間と時間が必要となってくるのです。
近年では温暖化の影響からか、材料が取れにくくなってきているようです。
あけびのかごイコール高価と思われがちですが、これだけ人の手を
かけてつくられ、世代を超えて使えるほど丈夫で長持ちする素材と聞けば、
少し見え方が変わってくるのかもしれません。