森のうつわと樹皮のかご 展
4/19(水)~30(日)
11:00~17:00 (24,25 休)
木工:髙橋綾子
かご:入舩絵美
森のまち、北海道・中川町で活動する髙橋綾子さんと入舩絵美さん、二人の作り手による販売会を行います。
道北のゆたかな森が広がる中川町に移住したお二人が手がけているのは、この土地ならではの素材をいかした「木の器」と「樹皮のかご」です。
木工作家の髙橋綾子さんからは、様々な樹種の木材を利用したうつわが届きます。
地元で「どんころ」とよばれる未活用材を積極的に取り入れた作品は、うねる木目や節、枝の分かれ目など木本来の表情を取り込んで、北国の森の空気が伝わってくるよう。
2014年に中川町に移住した髙橋綾子さんは、宮城県のご出身。
大学のゼミでフィールドワークを経験したことをきっかけに森の魅力に惹きこまれ、大学卒業後は環境調査会社での勤務を経て、木工作家の道へ。
森林の将来を想像しながら制作活動を続けたいとの思いを胸に、木工が盛んな土地土地を訪ねたあと、森と人とが共存する未来が描ける中川町と出会い移住を決意しました。
「森のつくり手にとって、森林は、大切な資源を生み出してくれる場所。だからこそ、いつも森への感謝と慈しむ気持ちが絶えません。」
手掛ける作品にも、木々へのやさしい気持ちがにじんでみえます。
かご作家の入舩絵美さんは、山葡萄と白樺を利用し、丈夫で長く使える樹皮細工を制作されています。
新潟県出身の入舩さんは、地域おこし協力隊として2015年に移住。地元の木材を販売する仕事「流通コーディネーター」の職に就きました。
3年間の任期でさまざまな作り手に出会う中、かご職人さんとの出会いがきっかけとなり、ものづくりの道を歩みはじめました。
素材となる山葡萄と白樺樹皮のほとんどは、中川町の森で育ったもの。入舩さんご自身の手で採取したものを使っています。
今回の展示に向けて、このように語ってくださいました。
「北海道の北は、植物が育つには過酷な環境ですが、厳しい寒さを生き抜いてきた植物はとても力強さを感じます。
そんな植物のありのままを、生活道具に形を変えて、永く使い続けていただけるように編みました。
この土地で育った植物のエネルギーを感じていただけたらと思います」
中川町のめざす森林づくり
北海道の北端に近く、古くから林業が盛んな中川町は、持続可能な地域社会を築く仕組みとして『森林文化の再生』を目標に掲げています。
この豊かな森とまちの理念に惹かれて移住を決意した二人の共通点は、「森とともにある、ものづくり」。
自然からいただいた素材を余すことなく利用し、森と人の暮らしをつなげるお二人の作品を、ぜひご覧ください。
森のうつわと樹皮のかご 展
4/19(水)~30(日)
11:00~17:00 (24,25 休)
木工:髙橋綾子
かご:入舩絵美