涼しかったパリから、はじめてのモロッコへ。
地中海を超えアフリカ大陸に入ると、地上の視界がぼんやりと茶色く
見えてきたのは、やはりサハラ砂漠にほど近い土地だからなのでしょうか。
およそ、3時間弱のフライトで、マラケシュに到着しました。
当日の日中の気温はおよそ38度。
もちろん、すっごく暑かったのですが、日本に比べ乾燥していることと、
その一週間くらい前までは、45度近い! 気温が続いていたと聞いて
覚悟を決めていたからなのか、思いのほか快適に過ごすことができました。
リヤド(宿)に到着後、さっそく旧市街の広場を散策してみました。
数歩足をすすめる度にかけられる、客引きの声。
ヘビやサル使いの大道芸と、ひびき渡る太鼓のリズム。
日が沈んでもにぎわいは一向に衰えず、そのエネルギーに圧倒されました。
毎晩、深夜2時すぎまで続くそう!
さて翌日はいよいよ、かごの村へ!
今回は、現地に在住している知人を通じて、マラケシュ郊外の村で
椰子のかごを編む、若い女性のお宅まで案内していただきました。
車を降りると、集まってきたこどもたちと、すれ違う村人にごあいさつ。
赤い土壁で囲まれた入口から入っていくと、そこが目的のお宅でした。
農作業や家畜の世話、育児や家事の合間をうまくみつけながら、
代々家族のくらしを支えてきた、女性たちによるかごづくり。
決して、急な市場の動きにあわせたり、効率よくできるものづくりの
スタイルではないけれど、かけがえのない家族と過ごす時間の中で、
女性たちが工夫をかさねることで続いてきた、かご編みの伝統。
その実際の暮らしの姿を垣間みる、貴重な経験となりました。
その後にいただいた、自家製パンと豆煮込みのとびきり美味しかったこと!
またいつか、あたらしいご家族を訪ねに伺いますね!
いとう