中津箒 二人展
吉田慎司|今井伸朋 トークイベント
2024.12.5 thu 18:00-19:30
「中津箒 二人展」の初日 12月5日(木)は、吉田慎司さん、今井伸朋さんお二人による実演とトークイベントを開催します。
実演は、店舗の営業時間に。
トークイベントは、営業終了後の18時~19時半までの開催を予定しています。
お二人はともに、2003に中津箒を復興した「株式会社まちづくり山上」に所属する中津箒の作り手です。
もしかすると、同じ組織、同じ素材と技法の箒で、なぜ二人展? と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一見同じように見える箒の一本ずつにそれぞれの職人の生き様が込められています。
吉田さんは大学を卒業後、2007年に株式会社まちづくり山上に入社。現在は北海道に拠点を置き、中津箒の職人として17年以上箒作りを行っています。
そして、今井さんが箒職人を目指して「まちづくり山上」に入社したのは2022年のこと。
民藝品として出会った中津箒の美しさに魅せられ、20年勤めた会社からの転職を決意したのだそう。
箒を作ってきた年数こそ違いますが、吉田さんは今井さんの編む箒から、滲み出る信念や美意識にただならぬシンパシーを感じていたのだとか。
吉田さんはじっくりと言葉を紡いで、その想いを共有してくれました。
「今井さんと出会って、ずっと色んな所に投げ続けていたバトンが、初めて、深く、着実に届いてくれた! いう喜びを感じていて。
これまでの自分の仕事を肯定してもらったみたいに、大きな励みになっています。
今回の二人展を機に、色んな今井さんの仕事をもっと見てみたい! 目指している形をじっくり見てみたいと思っています! 」
そのメッセージを聞いたとき、異なる道を歩んできた二人が、箒づくりの可能性・ものづくりの未来を見つめているような光景が浮かびました。
箒づくりは常に自然と対峙し、世の中の変化や生活の普遍に耳を澄ませ、時には強いノーという意志を持って踏ん張り、手を動かし続けることでもあると感じます。
17年という歳月を重ねながら編むようにその気持ちを強固にしてきた吉田さんと、箒作りの世界へ足を踏み出した今井さん。
人生を賭けるに値する「箒職人」という職業と、お二人の描く未来について、ゆっくりお話を伺います。みなさまのご参加をお待ちしております。
【トークイベント】
・日時:12月5日(木) 18-19:30 開場17:40
・人数:15名(要予約)
・参加費:1,000円(学生無料) ※現金のお支払いにてお願いいたします
・お申込み:e-mailにて、以下の①②③をコピーして送信してください。
(宛先>info@kagoami.com )にて、以下についてお知らせください。
当店から予約確認のメールを返信しますので、これにて予約完了となります。
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【お申込みメール】
タイトル:【12/5 トークイベント】
①お名前:
②電話番号(当日の連絡先):
③イベントをどちらで知りましたか?(差し支えなければお知らせください)
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◎吉田慎司(よしだ・しんじ)
1984年 東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科卒業。三児の父。
大学卒業後、漫画家を目指していた最中、中津箒と出会ったことをきっかけに2007年にまちづくり山上に入社。使い心地と斬新な美しさを兼ね備えた箒づくりを得意としており、製作の傍らイベント企画や箒の実演販売を精力的に行っている。
2017年より北海道・小樽市在住。箒づくりを行いながら、「生きるための道具と詩歌のお店 がたんごとん」を運営する。
主な受賞歴に、第51回ちばてつや賞佳作(漫画)、9thSICF準グランプリ、
2011年より日本民藝館展入選、2021年度日本民藝館展協会賞受賞など。
「無理なく、人を傷つけずに暮らしたい。箒はそれを実現する手段、伝える道具。」
◎今井伸朋(いまい・のぶとも)
1983年 東京都生まれ。東京経済大学卒業。
神奈川県藤沢市在住、三児の父。小学校から大学まで野球一筋に過ごすが、故障をきっかけにプレイヤーを退く。次なる「人生の軸になるような夢中になれること」を探していた時に、民藝やプロダクトデザインに興味を持つ。
株式会社良品計画に入社し、約20年間勤務。神奈川県の店舗勤務時に出会った中津箒に運命を感じ、「まちづくり山上」への転職を決意。入社4年目に当たる現在は、箒づくりとともに原材料であるホウキモロコシの栽培を担当する。
主な受賞歴に、2022年度・2023年度日本民藝館展入選。
「箒づくりは野球に似ている。コツコツと積み重ね、武骨でありながら強く美しい箒を作る。」