『ヤノフ村の織物 展』
松本店 11月23日(木)~12月4日(月) *火水 休み
国立店 12月13日(水)~12月24日(日) *月火 休み
村の暮らしをそのまま描いたような織物。
ポーランド東北部のヤノフ村は、ベラルーシとリトアニアの国境付近に位置するちいさな農村です。
この村には、200年以上にわたって受け継がれている「二重織り」の絵織物があります。
タペストリーに描かれるのは、自然豊かな村の生活や、森の木々や花、鳥や動物たち。
見る人を惹きつけてやまない、あたたかな絵織物です。
ヤノフ村の織物には、もう一つ大きな特徴があります。
織物の図面や下絵はなく、すべて織り手の頭の中にあるということ。
決められた図柄を織り続けるのではなく、織り手一人一人が考えることによって伝統的な柄を発展させたあたらしいデザインや、カラフルな色づかいの作品も登場しました。
ヤノフ村の機織りは、母から子へと受け継がれてきたもの。
大型のタペストリーは、かつては嫁入り道具として、家宝として伝わってきたものでした。
近年では、美術館や博物館にも所蔵され、海外でもその評価が年々高まっています。
日本でヤノフ村の織物をはじめに紹介したのが、SLOWART の藤田泉さんです。
2017年に「ポーランド ヤノフ村の絵織物(誠文堂新光社)」を出版し、
日本国内での展示企画展をはじめ、現地で織物を体験するツアーも行っています。
今年も、藤田さんのご協力により、松本・国立の両店にて貴重な作品の数々をご紹介いたします。
大小さまざまなサイズのタペストリーをはじめ、クッションカバーやコースター、
藤田さんが考案したオリジナルのバッグなどが並びます。
「ヤノフ村の織物は、織り手の想像力によって作られています。その想像力を支えているのは、この土地の自然であり、豊かで人間らしい生活です」
と藤田さんは語ります。
伝統と手仕事の魅力が詰まったヤノフ村の織物を、ぜひご覧ください。
◎ 松本・国立店map > https://kagoami.com/store/