ラトビアでかごの工房を営むピーターさん・ロリータさんご夫妻。
来日の機会に、当店でのワークショップが実現しました。
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熟練のかご職人であるピーターさん、数年前に初めてお会いした時はちょっぴり緊張しましたが、お話してみると、かごを作るのも人に教えるのも大好きな、とてもやさしいパパさんです。
今回は、自家栽培のヤナギをつかって、ちいさなトレイを作ってみましょう、ということで、一枚の板と数十本の細いヤナギの枝から、作業はスタートしました。
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ピーターさんの動きをお手本に、一本一本編み進んでいきます。なかなか同じようにはいかないものの、みなさんだんだんと慣れて、リズムよく作業はすすんでいきました。
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途中、編みかけのヤナギの枝が林立して、ちょっと幻想的な光景に。
2時間と少しで、無事かわいいトレイが完成しました!
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ピーターさんがはじめてかごを編んだのは、14歳の頃だったそうです。お父さんと二人で釣りをしていたその日は、ちっとも魚が釣れなくて、それならば、と、湖畔に生えていたヤナギの枝を採ってきて、お父さんが教えてくれたのが、簡単なかごの作り方だったのだとか。
その後、本格的にかごづくりはじめようとしたときには、教えてくれる人が周りにおらず、古い実用書を集めすべて独学で学んだそう。 25年前に夫婦二人ではじめたちいさなビジネスも、いまではラトビアを代表する工房に成長。ピーターさんが直接指導した人たちもあわせて、20人近い職人さんたちと、昔と変わらぬ作り方で製作を続けています。
四半世紀を経てもなお、かごづくりを愛してやまない職人ご一家のお話を聞きながら、たのしい手仕事の時間となりました。
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お二人の工房の広い庭に並べられた、編みたてのかごたち