福島県いわき市に、「omoto」の名でものづくりをしている夫婦がいます。
長い間、アパレルの仕事に携わったあと、40代に地元のいわきに戻って、
鍛冶職人としての道を歩み始めた鈴木康人さん。
縫製会社やアパレルメーカーの勤務を経て、オリジナルの服作りを
はじめた鈴木智子さん。
その二人が出会い、2009年に立ち上げたのが「omoto」のはじまりでした。
omotoの代名詞的な存在といえるのが、康人さんによる包丁と、
智子さんの鍋つかみ。
包丁は、大・小の菜切り包丁に加え、コヨリ(小刀)やマキリ(皮はぎ)も
並びます。
柄にもそれぞれ特徴があり、ヤマブドウの皮口柄やオールドビーズ入りの
もの、絵描きのtomotによる焼き絵などなど、ひとつひとつに
個性があります。
菜切り包丁二種
星座が描かれた菜切り
智子さんの鍋つかみは、ぼくも自宅でも愛用しています。
二年目を過ぎて、手にもだいぶなじんできました。
普通なら気になる油汚れも、omotoの鍋つかみの場合、味わいと感じられて
しまうのが不思議です。
しまうのが不思議です。
左は柿渋、右は藍で染められています。
布づかいと繕い方により、
ふたつとして同じものはありません
そして、同じく藍や柿渋で染め上げた
・上っ張り
・もんぺパンツ
・スカート
・前掛け
などなど、 種類豊富に揃いました!
一日限りの販売ではもったにないほどに、たくさんの製品が並びます。
omotoの二人が生み出す、生活になじむ手仕事の数々をぜひご覧ください!
タネマキドリ
いとう