カゴアミドリ

               

フクシマアズサさんの「手ほうき」が入荷しました

みずから畑を耕し、育てたホウキモロコシを素材に、うつくしいハマグリ型の箒を手掛けている筑波のフクシマアズサさんより、定番の「手ほうき」が届きました! →


気軽にお掃除しやすい、片手で取り回しやすいサイズ感。穂の先っぽまで、力が伝わる感覚があって、細い隙間でも気持ちよくホコリを掻きだせるすぐれもの。

フクシマさんのこだわりポイントの一つは、「麻の葉模様」の糸飾り。色合いも上品なので、いつも目に入る場所に飾っておきたくなるほど。
お気に入りの箒が一本あると、お部屋も心も気持ちよくお過ごしいただけると思います。

このたび、箒とともにフクシマさんよりメッセージを届けていただきました。
ぜひご一読ください!

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古の人類は、命の脅威から逃れるために、洞窟に住み、火を焚きました。
風通しの悪い場所で焚き火をすると、息が苦しくなります。
そんなときは、束にした草でススを追い払うと、空気が良くなるようです。
そうして、人類に「掃除」という概念が生まれました。

・・・・・というのは私の想像ですが、

「住居」に住むことで「掃除」というライフスタイルが生まれ、
「箒」が作られるようになったのでは、と考えています。

今、わたしたちは新しい命の脅威から逃れるために、
家にいることを強いられています。

もし家にいることが苦しいと感じられるなら、試しに掃除をするときに
窓を開けてみてください。
毎日でなくてもいいです。気が向いたときでいいんです。
晴れているとき、朝の一番空気の澄んでいるときなら最高です。

窓を開けられないなら、よーく絞った雑巾で拭き掃除をするのも
気持ちいいです。
濡れ雑巾ほど、細かいチリを取り去ってくれるものはありません。

掃除を終えたら、自分を褒めながら深呼吸をしてみましょう。
どうぞ、気持ちの良い1日をお過ごしください!

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フクシマアズサさんは、大学院で芸術を専攻。研究テーマとして「つくば箒」と出会い、卒業後すぐに職人になることを決意したという経歴の持ち主です。

ホウキモロコシの栽培から収穫、箒の製作まで、すべてご自身の手で行っています。
5月に種を蒔き、8月に収穫、脱穀、乾燥、質を見極めながらの選別作業、、、と素材づくりには膨大な時間を要しますが、質の高い箒がうまれる秘訣の一つはそこにあります。

<ほうきのこと>
「ほうき」は、「ははき」(羽掃きあるいは葉掃き)から来ているそう。すでに古代中国に「帚」の字が見られるほど、古くから存在する道具です。

日々の清掃具であると同時に、日本では「掃き清める」という神聖な意味合いをまとい、儀礼の場面に登場したり、お掃除そのものが神さまを迎える準備と考えられたりして、深く文化に根付いてきました。

長く使えて、作るにも使うにも電気が要らず、農薬も使わずに土地を受け継いでいくことのできる箒。今の時代にこそ、見直したい道具の一つです。

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