【わら細工たくぼの仕事展】
2月15日(火) ~ 2月27日(日)
10:30~17:00 *21日(月) 休
毎年恒例、今回で5年目を迎える『わら細工たくぼの仕事 展』がスタートしました!
たくぼさんのイベントを開催する際、いつもみなさんにお伝えしたいと思っていることがあります。
うつくしいわら細工を手掛けるためには、熟練の技術はもちろん不可欠ですが、何よりも大切なのは健康でうつくしい稲わらを育てること。その稲づくりが、たくぼの場合、深いV字形の渓谷を開墾した「棚田」でおこなわれているということです。平地よりもさらに多くの労力を必要とします。
さらに驚かされるのが、田植え時期、田んぼに水を引き込む作業の時間帯が、深夜12時から夜明けまでの間に限られているということ。
たくぼの棚田は、今から100年前に急峻な山間に150ものトンネルを人力で掘って開通した、全長34キロにもおよぶ「七折用水」の最終地点に位置することから、古くからの地域の取り決めが今も残っているのだそうです。
全国的にわら細工が衰退していく中、彼らが代々家業を受け継いでこられたのは、常にこうした不利な条件に立ち向かってきた不屈の精神が支えになっているのでは、といつも感じます。
家内安全を願う「祝結び」や、良縁を祈る「縁結び」、力強くたくましい「横綱結び」。かわいらしい酉・鶴・亀のお飾りも加わり、今年も種類豊富にご紹介してまいります。
さわやかな青藁の香りとともに、ご覧いただければ幸いです。