カゴアミドリ

               

online shop入荷情報(11/28)

1)『ヤノフ村の織物展』タペストリー、クッションカバーなど全40作品
2) tohto basketry ラタンのポットマット


(1) ポーランド『ヤノフ村の絵織物』
ベテランの織り手たちによる40点の作品が並びました
12月3日(水)まで!

『ヤノフ村の織物』のオンラインショップでの販売を、本日より開始いたします。
 
18世紀後半に伝わったという「二重織り」の技術をつかったヤノフの絵織物は、幾度とない衰退の危機をのりこえて、200年以上にわたって受け継がれてきました。そして今も新しい作品が生み出されています。
 

生き生きとした創作活動が続いている理由の一つに、ヤノフの織物には「図案」がないことが挙げられます。
 
決められた図柄を織り続けるのではなく、その時代を生きる織り手たちの感性と想像力が、一枚一枚の作品に込められてきたのです。
 
代表的なテーマである「生命の樹」や「村の生活」なども、作品の数だけ異なる表現が存在しています。
 
大小さまざまなタペストリーを中心に、色とりどりのクッションカバー(14点)、新作を含むバッグ&ショルダー(12点)など、多くの織物作品がご覧いただけます。

会期は12月3日(水)まで。期間限定の公開となりますので、この機会にぜひのぞいてみてください。
『ポーランド ヤノフ村の絵織物』
https://kagoami.com/SHOP/193737/list.html
 
 
ここでは、本年のハイライトとなっている3点の大判作品を、藤田泉さんによる解説とともにご紹介したいと思います。
 
◆テレサ・プリズモント
 「葡萄の蔓」

150cm×230cmの大型タペストリーで、総手つむぎの細い単糸を用いて織り上げられています。
これほどのサイズを自らの手紡ぎ糸で織り上げることができるのは、村でもテレサさんただひとり。
18世紀から受け継がれる古典柄「葡萄の蔓」は豊かさと実りの象徴であり、絡み合いながら伸びていく蔓には、生命の気迫が表れています。
https://kagoami.com/SHOP/EPJ5-137.html
 
 
◆ルドガルダ・シエンコ
 「ビアウォビエジャの森」

ポーランドとベラルーシにまたがるビアウォビエジャの森は、ヨーロッパで最後に残る原生林で、ヤノフ村のあるポドラスキェ県に広がっています。
野生のバイソンや鹿、オオカミ、無数の植物や鳥たちが共存する、まさに生命の記憶のような場所です。
84歳のルドガルダさんが、人生を支えてきた織りの技と感性を注ぎ込んだこの大作には「生きとし生けるもの」への深い洞察が詰まっています。
https://kagoami.com/SHOP/EPJ5-138.html
 
 
 
◆ルチナ・ケンジェルスカ
 「馬たちよ」

2024年ポーランド織物コンクールに出展され、優秀賞を受賞した作品です。
経糸はグレー、モカ、赤茶、焦茶と色を変えて整経されています。細い糸を使っていることで、繊細な表現が生まれています。
秋の森に舞い散る落ち葉が土の上に幾重にも重なり合うように、この織物もまた糸を重ねて森の景色を描き出しています。
https://kagoami.com/SHOP/EPJ5-3119.html
  
 
『ポーランド ヤノフ村の絵織物』
オンライン会場はこちらです!
https://kagoami.com/SHOP/193737/list.html

 


(2) tohto basketry
ラタンのティーポットマット

松本にて、籐素材のかごを中心に手掛けているtohto basketryさんより「ティーポットマット」が届いています。
 
実店舗では、松本のお土産として購入される方も多い、人気アイテムのひとつです。


 
厚みを確保するために試行錯誤を重ねたという独自のデザイン。
芯材となる太いラタンを上下に組んでから、2mm幅の細い素材で編みあげていて、模様のうつくしさも目をたのしませてくれます。
 
ティーポットや花瓶敷きとして、ちょこんとフルーツを乗せた姿もかわいいです。
 
無垢材を使用しているので、手で触れるほどに艶をましていきます。お茶の染みなども生活の味わいとして、育てながらお使いください。
 
本品は、宅急便コンパクトでのお届けが可能です。
 
◆ tohto ティーポットマット
https://kagoami.com/SHOP/JNH301.html
 

◎長野のかご
https://kagoami.com/SHOP/140215/list.html
 
 

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2020年のイベント初開催から、今年で6年目。毎年この時期に『ヤノフ村の絵織物』をご紹介できますこと、とてもうれしく思っています。
 
一人一人の織り手さんと信頼関係を築きながら、今回もすばらしい織物作品を日本に紹介してくださっているのが、ポーランド在住・SLOWARTを主宰する藤田泉さんです。
 
藤田さんが、ヤノフ村の絵織物と出会ったのは15年前。その間、村の暮らしにも様々な変化があったことと思いますが、作り手さんたちの織物への情熱は変わることなく、むしろ年を追うごとに気迫を増しているのを感じる、と藤田さんは語ります。
 
85歳を迎えてなお第一線で活躍されているテレサさんを筆頭に、ルドガルダさん、アリチアさん、ヘレナさん、ダヌータさん、ルチナさんら一流の織り手さんたちが、今年もそれぞれに見ごたえのある作品を仕上げてくださいました。
 
農村の日々や森、生き物たちの姿を、縦と横の糸に映しとった作品からは、深い愛情と誇りが伝わってきます。
 
畳2畳分ほどもある大きな手織り機を全身であやつりながら、下絵も、織り図もなしに複雑な模様を描き出していく、ヤノフの二重織。熟練の織り手には「織りたい模様が1メートル先まで見えている」のだそう。
 
作品いっぱいにちりばめられたモチーフからヤノフの物語を読み解き、村に流れる豊かな時間をともに味わっていただけましたら幸いです。

2025.11.28

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