カゴアミドリ

               

online shop入荷情報(6/13)

1) 高知 安澤れみさん 青竹の生活道具
2) フランス ブルターニュ地方 港町のかご


(1) 高知・安澤れみさんより
青竹の生活道具が初入荷しました

高知県・香美(かみ)市。

県の東側に位置し、8割以上の面積を四国山地へと連なる深い山林が占めている自然豊かな土地で、産業の中心は農業と林業です。

やなせたかしさんの出身地としても知られ、市立のアンパンマンミュージアムに足をはこばれた方もいらっしゃるかもしれません。

安澤れみさんは、その香美市の中でもかなり山深い場所で、自給自足に近い生活を実践しながら、竹の生活道具を手がけていらっしゃいます。

23年前に京都伝統工芸大学校に入学し、竹工芸を学んだあと、アジアの国々を旅した経験から、自分の手と身体で生きる人々に憧れ、高知県に移住。
自家用のお米と野菜を育てながら、4人の子育てをしているお母さんでもあります。

安澤さんと当店のご縁は、お互いの子ども同志の、偶然の出会いがきっかけでした。

ちょうど2年前、島根・隠岐の島を旅していた我が家の娘は、島で寮生活を送っている高校生のみなさんと一緒に、田植えやお祭りなど地域の行事に参加する機会がありました。
数日間の滞在で一番仲良くなったのが、安澤さんのお嬢さんだったそう。

島を離れる前、お互いの親の職業の話になり、「かご職人」と「かご屋」の子であることが発覚、、、世の中は狭いものですね!

安澤さんのかごの特徴は何といっても、京都の竹細工らしい繊細な技法と、青竹細工ならではの実用主義の融合。

そして、ご自身が日々の生活の中で使いながら改良を重ねた作品ですので、耐久性は折り紙つきです。
 
 
◆ みがき 手提げかご

ふっくらと丸みを帯びた出し入れしやすいシルエット。3本の竹を束ねた持ち手との組み合わせは、食料の買い出しや車での移動に持ち運びやすい形です。容量にあわせて、3つのサイズからお選びいただけます。
 
みがき 手提げhttps://kagoami.com/SHOP/JCA101.html
みがき 手提げ(浅)https://kagoami.com/SHOP/JCA102.html
みがき 手提げ(深)https://kagoami.com/SHOP/JCA103.html
 
 
◆ 網代編み 弁当かご

こまやかな編みの美しさを味わえるお弁当かご。本体は、竹の表面を内側にすることで、汚れが付きにくく、水洗いしやすくしています。
すべての角を籐でかがることで、耐久性が向上しています。
 
長方 小https://kagoami.com/SHOP/JCA304.html
長方 大https://kagoami.com/SHOP/JCA305.html
正方https://kagoami.com/SHOP/JCA306.html
 
 
◆ 食パンかご

食パンが1斤が収まるサイズに仕上げています。全体を布で覆って上で結べば、持ち運びにも便利です。お茶のセットやコスメの収納にもご利用いただけることと思います。
https://kagoami.com/SHOP/JCA307.html
 
 
◆ 四つ目底 茶碗かご

洗いおわったうつわの置き場や、果物&野菜の収納にぴったり。底部は通気のよい、四つ目編みとなっています。
 
https://kagoami.com/SHOP/JCA308.html
https://kagoami.com/SHOP/JCA309.html
 
 
青い竹の表面を削った「みがき」の加工も、随所に使われています。

みがきの竹は手触りがよく、通常よりも色の変化が早く、使うほどに赤みが増し、光沢をまとっていくのが魅力です。

◎高知 安澤れみさんのかご
https://kagoami.com/SHOP/116510/list.html
 
 


(2) フランス・ ブルターニュ地方
ジャンクロードさんの港のかご

代々続くかご職人の家に生まれ、職人かたぎのジャンクロードさんが、こだわりをもって手がけているブルターニュ地方伝統のかご。

長い歴史と、たくさんの職人の手を経て完成されたものが持つ、力強さが感じられる柳のかごです。

フランス北西部、長い海岸線に面したブルターニュ地方は、豊かな海の幸に恵まれた、漁業が盛んな地域。

浜辺の牡蠣の収穫や、水揚げした魚を運ぶのに欠かせないこのカゴは、港町の必需品でした。

魚や貝の種類に応じて、さまざまなカゴが作られてきたそうですが、どれもが頑丈さと耐久性を最優先したつくり。
サイズによって、素材の太さを調整して製作しており、小さなかごでもガッチリと強固に仕上がっています。

細長い形の「ポワソニエール」(魚売り)のかごは、漁師たちが獲れたての魚を並べて、鮮度の良さを競いながら売り歩くために欠かせなかったという商売道具。

底の丸みは、魚の鮮度がよく見える角度に調節されているのだそうです。

◆ブルターニュ地方のかご
S:http://kagoami.com/SHOP/ERJ401.html
M:http://kagoami.com/SHOP/ERJ402.html
L:http://kagoami.com/SHOP/ERJ403.html

◆ポワソニエール
http://kagoami.com/SHOP/ERJ404.html

かつては、多くの職人がしのぎを削って活躍していましたが、現在このかごを専門に手掛けているのは、ジャンクロードさんのみ。

また、実弟のロジェールさんは民族学の研究者で、ブルターニュ地方のかご文化を詳しく解説した専門書を出版されています。

◎フランスのかご
http://kagoami.com/SHOP/115017/list.html
 

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この6月末で、カゴアミドリの店を立ち上げてから、丸15年となります。

2009年の年末に、夫婦それぞれに長年勤めていた仕事を辞め、半年間の準備期間を経て、ドキドキしながらネットショップをオープンしたのは6月23日のことでした。

個性的なECサイトが増えはじめた時期ではありましたが、カゴの専門店が継続的な事業として成り立つのどうか、不安だらけのスタート。
未熟な点も多くあったことと思いますが、お客様からのご注文のひとつひとつが経験の積み重ねとなって、今日まで歩んでくることができました。

昨年からは心機一転、松本に拠点を移すこととなり、この節目のタイミングに、いつもお世話になっているライターのウィルソン麻菜さんに、当店のこれまでを振り返る記事を書いていただこう、と思い立ちました。

先日、松本でのインタビューが無事に終了。
果たしてどんな記事になるのか? たどたどしい歩みを公開するのは恥ずかしい気持ちもあるのですが、こんなお店と人生もあるものだなあと、みなさまにもご笑覧いただければ幸いです。(6月中に公開の予定です!)

麻菜さんに書いていただいた過去の連載記事はこちらです。
作り手のひとりひとりの姿を真摯に伝える文章の力。ぜひご一読ください。

◎わら細工と生きる(わら細工たくぼ)
https://x.gd/Ln2b7

◎箒をつくる人たち
https://x.gd/DzFF2

ウィルソン麻菜さん

2025.6.13

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