カゴアミドリ

               

online shop入荷情報(6/14)

(1)イギリス ヤナギのかご、 (2)長野 根曲竹 椀かご   
 


イギリス人職人
エイドリアンさんのヤナギのかご

エイドリアンさんは、イギリス東岸、ノーフォーク地方出身の作り手。イギリスの伝統であるヤナギ素材のかごを、長年にわたって制作してきた熟練の職人さんです。

地元の名人のもとに弟子入りしたのは、さかのぼること40年ほど前のこと。

ニシン漁に使われた港のかごや、農産物の収穫かごなど、この地方の昔ながらのかごづくりを学ぶことから始め、以来、職人として幅広い技を磨いてこられました。

その手から生み出されるのは、実用性と耐久性を兼ね備え、ノーフォークに伝わる古いかごの雰囲気をまとったバスケットたち。ヤナギの渋い天然色の組み合わせが目をひきます。

材料となるヤナギは無農薬にこだわり、工房前に広がる畑で自らの手で育てています。

今回も、力強く美しいかごを、豊富に届けていただきました。

◆ クラン バスケット
http://kagoami.com/SHOP/ENF435.html
クランとは、魚の重さをはかる単位のこと。水揚げした「ニシン」の運搬と計量に使われてきたかごで、魚市場で1クラン何ポンドと競り落とされるため、大きさや形、枝と枝の間隔までも厳格に規格化されていたそう。
原寸のクランバスケットは室内用には大きすぎるので、いまはクオータークラン(1/4サイズ)か、それ以下のサイズで作られています。

◆アスパラガス・バスケット
https://kagoami.com/SHOP/ENF430B.html
ノーフォーク地方の伝統的なかごの一つ。箱型のかごに持ち手のついた、収納と持ち運び、どちらにも便利な形です。

◆焚き木かご
https://kagoami.com/SHOP/ENF432-2.html
容量たっぷり。深さがあって安定感がよく、重たいものも運びやすい形。手荷物入れや、本・書類の整理、道具類の収納など、用途はさまざま。

◆フルーツトレイ
S:https://kagoami.com/SHOP/ENF408.html
L:https://kagoami.com/SHOP/ENF409B.html
英語圏ではTention trayと呼ばれる形。素材の美しさを引き立たせる独特の編みとシルエットが目を引き、壁に掛けても見ごたえがあります。

◆ベリーバスケット
https://kagoami.com/SHOP/ENF403G.html
絵本の中に出てきそうな、ワンハンドルの小ぶりの手提げです。

今年2月にはご夫妻で初来日。国立・松本両店にも足を運んでくださり、日本のかごのたたずまいに興味津々の様子でした。

ご自分で絵を描いたり、日本の文学にも詳しいエイドリアンさん。その研ぎ澄まされた美への感覚が、暮らしの道具であるかごの制作にもにじみ出ているのが伝わってきます。

◎イギリス エイドリアンさんのかご
https://kagoami.com/SHOP/109550/197946/list.html

 


 長野 戸隠 根曲竹の茶碗かご

長野県北部に位置する「戸隠」は、根曲竹を使った竹細工の産地として長い歴史をもつ町です。

標高が高く、冬は豪雪地帯として知られるこの地では、細くしなやかな根曲竹を利用したかご作りが盛んに行われてきました。

当店では、「楕円型」の茶碗かごを中心にお届けしていますが、このたび「丸型」が久しぶりに入荷しましたので、ご紹介いたします。

茶碗かごは、上げ底となっているので、通気性のよいつくり。
丈夫でしなやかな素材が、器の重みをやさしく受けとめてくれるので、ガラスや漆器の保管にも安心いただけます。

「丸型」は底面積が広めで、やや浅めのつくり。器をあまり重ねずに収納する際に、便利なかたちです。

◆根曲竹 茶碗かご 丸
中: https://kagoami.com/SHOP/JNT321.html
大: https://kagoami.com/SHOP/JNT322.html

本来、茶碗かごは洗った器の「水切り」用に使われてきたものですが、比較的水に強いとされる竹素材でも、長時間にわたって濡れた状態が続くと劣化やカビの原因となります。

当店では、軽く水を切った状態の食器類をしっかり乾燥させるために使うなど、通気性を活かした「保管かご」としてのご利用をおすすめしています。

◎長野のかご
https://kagoami.com/SHOP/140215/list.html

 

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先週、長崎県の雲仙市小浜町をはじめて訪れました。

小浜は、島原半島の西側、雲仙普賢岳の西麓に位置するちいさな港町。日本一の湯量を誇る温泉地として栄えてきたそうです。

降り立つと、道のそこここから湯気が上がっていて、町じゅうがお湯で満たされていることがすぐに伝わってきます。

山がすぐそこまで迫っていて、そのおかげで冷たく美味しい湧き水にも困らないというなんとも恵まれた土地。

名物料理は「蒸気蒸し」。とれたての魚と、新鮮な野菜をお皿に並べて、わずかに塩分を含んだ温泉のモクモクの湯気で蒸すこと数分。どんな凝ったお料理よりもまっすぐに、素材のおいしさが伝わる蒸し料理が出来上がります。

今回の旅は、この街で活躍されているデザイナーの古庄悠泰さん(景色デザイン室)を知人から紹介いただき、お話を伺う機会をいただいたのがきっかけでした。

「プロジェッタツィオーネ」と呼ばれるイタリアのデザイン哲学を、ふるさと小浜の地で実践した故 城谷耕生さんを師と仰ぎ、その志を受け継ぐ古庄さん。

戦後のイタリアで生まれた「そこにある自然、そこに暮らす人びとを中心に据えることで発揮される創造力」という視点が、時空を超えて小浜に根付き、多くの人を惹きつけている姿はとても新鮮で、心あたたまる経験でした。

これからのものづくり、街づくりのヒントにもなりそうなキーワードを紹介してくださった古庄さんご夫妻に、たくさんの刺激をいただいて帰ってきました。

2024.6.14

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