『沖縄のかご展』
会期:8月2日(火) ~14日(日) 月曜定休
協力:北谷竹細工(沖縄市)、クージの会(竹富島)、よなは民具(与那国島)、りゅう (読谷村)、ふくら舎(那覇市)
毎年8月に開催している『沖縄のかご展』。今年で6年目を迎える企画展が、国立店にていよいよ始まりました。
沖縄市・北谷竹細工さんから届いたのは、ホウライチクのかご。
運搬など生活全般に欠かせなかった大きなかご「バーキ」、芭蕉糸をためておくためのかご「布バーラ」、魚や海藻などの収穫に腰から下げる「海ディール」など、沖縄の生活を支えてきた竹細工です。
作り手は、三代目の職人・津嘉山寛喜さん。代々受け継がれきた技を生かし、県認定の工芸士として広く活躍されています。フレンドリーなお人柄で、工房はいつも賑やか。後継者の育成にも熱心で、その技を惜しみなく提供しています。
八重山の島々からは、クバ、アダン、ゲットウ、クージなど、さまざまな植物をたくみに利用したカゴやザルを、今年も届けていただきました。
竹富島 クージの会 のみなさんから届いたのは、アダン、月桃、ガヤのかご&パイナップル。そして今年も、シャコ貝の貝殻をたくさん送っていただきました(ご希望の方に、無料で差し上げています)。
読谷村の「りゅう」さんからは、今年もたくさんの手仕事を届けていただきました。
『再生ガラス工房てとてと』さんのグラスや一輪挿し、『スタジオ de-jin』さんの石獅子、亀谷さんの月桃コースター、『KUSANEKO』さんの指ハブキット が並びました。
今回は3年ぶりに、与那国島の 與那覇有羽(よなはゆう)さんを講師にお迎えし、ワークショップも開催できることとなりました。
晴れた日には、台湾の山々も望めるという与那国島。沖縄本島からも500キロ以上離れた地理的な条件もあって、物資も限られていたのでしょう。訪問した家々には、昔ながらの手仕事の道具が今も現役で活躍している様子が伺えて、手先が器用な方がとても多かったことが印象に残っています。
そんな与那国島に 1986年に生まれた與那覇さんも、とにかくものづくりが大好き。捨てられた古い民具を持ち帰り、解体して構造を学ぶこともあったのだそうカンカラ三線作りをきっかけに、島の芸能に親しんでいくようになりました。
那覇の沖縄県立芸術大学に進学し、琉球古典音楽などを学んだあと、23歳で帰島。島の祭りや祝いで唄三線、舞踊地謡を演じながら、クバ細工の工房「よなは民具」をたちあげました。
8月4日(木) 松本店でのワークショップは、引き続き受付中です。ご都合のあう方はぜひご参加ください。(国立店は受付終了となりました)