3月22日より引き続き「北東北の手仕事 二人展」を開催中です。
今日は、青森にて「lite(リーテ)」として活動している黒田美里さんの
ご紹介をしたいと思います。
liteが手掛ける布製品には、かわいらしい花や蝶、青森ヒバ(ヒノキの仲間)
など、北国の自然や暮らしを連想させような、オリジナルの図案がすべてに
用いられています。
地元に古くから伝わってきた伝統的な模様も多くあるけれど、
「青森の凛とした空気感を、こぎん刺しを通して伝えていきたい」と、
北国で暮らす日々の中で創作した独自のデザインをすべての作品に
用いています。だからこそ、あえて手作り感を出さないように、
できるだけシンプルなデザインを心掛けていらっしゃるそうです。
「やりがいもたいへんさも、ただただ刺していくこと。
こぎん刺しはもともと大切な人を寒さから守る気持ちから生まれた
工芸品です。その気持ちをいつも忘れずに、こころを込めて製作しています」
と話してくれたのが印象的でした。
今回の展示用にご用意いただいたのは7種類。
青森ひばを使ったかごや布製バッグに加えて、ブローチやヘアゴムなどの
アクセサリーも充実しています。
青森のこぎんと、岩手のすず竹のかご。
北東北で暮らす二人の女性が表現した伝統の手仕事の今を、
ぜひ感じていただければと思います。
ぜひ感じていただければと思います。
いとう