ポーランド東北部の小さな村 ヤノフに、18世紀から伝わる伝統的な手織物の展示会を開催いたします。
『ヤノフ村の織物 展』
松本店 11月18日(金)~11月28日(月) *会期中無休
国立店 12月13日(火)~12月25日(日) *12/19 休
村の女性たちが自ら紡ぎ、染め、織る織物には古くから伝わる古典模様や、ポーランドの農村の風景が織り出されています。
大きな木製の織り機を複雑にあやつり、「二重織り」の技法で、糸を一目一目拾い上げながら描かれるのは、身近な花や木、森の動物や鳥たち、水を汲む人やコーラス隊。
ごく身近にある村の風景から着想を得た、美しい伝統柄と、のびのびとした構図や表現。見る人を惹きつけてやまない、あたたかな絵織物です。
羊の毛を洗い、紡ぐところから、染色、複雑な織りの工程まで、手織物の製作には膨大な手間ひまがかかります。かつて盛んだったポーランドでも、今では稀少なものとなりました。
1930年代、この地域の伝統的な柄やパターンは、機械織りや 海外の派手な図柄に押されて消えかけていたそう。その状況を憂えて、村の織り手の女性たちとともに、あらたなアイデアや図柄の創作に取り組んだのが、芸術家のプルティンスカ教授でした。その尽力によってヤノフの織物にあらたな息吹が吹き込まれ、その後のきびしい時代も乗り越え、今日まで受けつがれてきました。
その貴重な織物を今年も日本に届けてくださるのは、SLOWARTの藤田泉さん です。
伝統と手仕事の価値が詰まった工芸品を、ぜひご覧ください。
◎ 松本・国立店map > https://kagoami.com/store/