【国立店 会期】
7月5日(水) -16日(日)
11:00-17:00 (月火 休)
6~7月、北極圏は白夜の盛り。
人間の定住北限であるカナダ・ヌナブト準州のアラート(北緯83度)では、4月中旬から実に100日以上も太陽が沈みません。
輝き続ける太陽は海と大地の氷をとかし、短い夏が訪れたかと思うと、8月には雪が降りはじめます。
そんな極北の白夜に思いを馳せる企画展として、
『とけゆく氷原のうたⅡ – イヌイットの壁かけ 展』を国立店で開催しています。
主に1970年~1990年までに制作された貴重な作品ばかりです。
A3ほどのちいさな作品から、ベッドサイズほどの大きなものまで、北極圏を生きるイヌイットの女性たちが、かつての暮らしや思想を描いた「32点」の壁かけを一同にご覧いただけます。
壁かけ以外にも、版画や石像、人形や手袋などのアクセサリー、書籍やポストカードなど、イヌイットにまつわるアイテムが大集合!
長野・松本を中心に活動している紙箱作家 AkaneBonbonさんによるイヌイットと極北の動物たちをテーマにしたかわいい紙張子も並びました。
カヌーや釣り、ベリー摘みに夢中なイヌイットたちの姿は、古い映像や写真、書籍を読んで考えてくれたのだそう。ひとつひとつ異なる表情も、ぜひ見比べてみてください。
こちらは、株式会社とり による「北国の鳥フィギュア」。
ツノメドリ、キョクアジサシ、ゾウゲカモメ、ワタリガラス、シロフクロウなど、北極圏や北の大地を渡る鳥 合計11種 が並びました。脚裏にマグネットがついているので、他の金属に乗せてもご利用いただけます。
また7/8(土)には、北極圏の気候変動をテーマにした上映会も予定しています。
「イヌイットの智慧と気候変動」
北極圏における気候の変化と人々の暮らしの変化を追ったドキュメンタリー。
音声現地語のみの英語字幕映像に日本語訳をアテレコしながら上映します。
(展示 イヌイットの壁かけ の解説付)
〇 日時:7月8日(土) 17:30-19:00
〇上映作品:「イヌイットの智慧と気候変動」(2010年/54分/カナダ)
〇 定員:先着20名(要予約)
〇 参加費:1000円
〇 ナビゲーター:iruinai 大西由美
【お申込み方法】
Eメールにて、以下の 1)~4)をコピーして、お申し込みください。
メールの宛先:info@kagoami.com
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1)メールのタイトル:【国立上映会 7/8(土) 】
2)代表者氏名:
3)携帯電話番号(当日に連絡がとれる連絡先):
4)参加人数:
地球全体の平均気温は、この50年で約1度上昇したといわれる一方、北極圏では3度以上に達しているといわれています。
そして、北極で暮らす人口の約3分の2は、先住民の人々。
海氷の減少や永久凍土の融解によって、伝統的な狩猟生活ができなくなっただけでなく、オゾン層の破壊によって強い紫外線が降り注ぐ環境で生活しています。
さらに、アジアで発生した大気汚染物質は北極域に運ばれ沈着するため、さらなる健康被害も心配されています。
化石燃料を使わない暮らしを続けてきたイヌイットの人々が、気候変動の影響を真っ先に受けている現実を、わたしたちはこの企画展を通じて詳しく知ることとなりました。毎日の暮らし方や自分自身の仕事が、決して無関係ではないことを意識するきっかけにもなりました。
イヌイットの女性たちの目を通して見る豊かな極北の世界、かつての暮らしの営みを、本展を通じて多くの皆様に感じていただけることを願っています。
※壁かけ作品につきましては、巡回展終了後のお渡し(ご配送)となります。
あらかじめご了承くださいませ。
【会期】
7月5日(水)-16日(日) 11:00-17:00 (月火休)
<出展>
〇iruinai:イヌイットの壁かけ、ぬいぐるみ、絵画など
〇株式会社とり:北国の野鳥フィギュア
〇AkaneBonBon:紙張子