【 須浪亨商店 いかご 展 】
会期 :2020年11月17日(火)~29日(日)
「いかご」とは、い草の縄を織って編んだ 手提げかごのこと。
『須浪亨商店』では、専用の織り機を操って、ひとつひとつ手作業でい草をかごへと仕上げていきます。
岡山県倉敷市茶屋町は、昭和中期頃まで い草の一大産地でした。
い草の栽培を家業としてきた須浪家では、三代目の須浪亨さんの代から「花ござ」づくりもはじめ、平成に入り「いかご」の製作がはじまりました。
現在、「いかご」の製作を行っているのは、須浪亨商店 一軒のみ。
5代目の須浪隆貴さんは、先代だったお父さんを小さい頃に亡くしたため、祖母の栄(さかえ)さんから、いかごづくりの技術を学びました。
隆貴さんが最初に習った「いかご」は1種類のみでしたが、その後、基本的なつくりはそのままに、用途や使い手のニーズにあわせて、多くのバリエーションが誕生しました。
今回の企画展では、製作の一部を栄さんにもお手伝いいただき、新旧異なるデザインの「定番 いかご」をご覧いただけます。また、豊富なバリエーションともに、家庭内の収納にお使いいただける新シリーズの「おうち いかご」も登場する予定です。
ぜひご期待ください。
写真:疋田千里