里山再生事業『技術|gijutsu』のこと

現在開催中の、山形・玉庭地区の里山再生事業『技術|gijutsu』
の展示会も、残すところ4日となりました。


玉庭の藁を使った鍋敷と落合恵さんのコーヒー缶。
1階のfoodmoodさんでは、落合さんの個展
『東アルプス山荘』も開催中です!

 

先日は、プロジェクトの全体を担当されているデザイナーの
吉田勝信さんをお迎えして、トークイベントを開催しました。

裏山から蔓や木材を採ってきて、新しいアイデアやデザインをすこし
加えて、日用品や家具を作る。一見、新鮮に映るその行為が、
どのように「里山の再生」につながっているのか、とても分かりやすく
話してくれました。

「里山」とは、山菜や薪の採取など、人の手が入ることによって、生態系のバランスがとれている地域のこと。
玉庭地区では、この「里山」が荒れてしまったことにより、動物たちが
「人里」にも姿を現すことが増えてきてしまいました。
せっかく土を耕し作物を育てても、根こそぎたべられてしまうことも
しばしば。結局、遠くのスーパーまで野菜を買いに行かなくてはならない
人もいらっしゃるようです。そんな暮らしがずっと続いてしまうと、
この土地に住む価値自体も低下し、町に引っ越したほうがよいと考える人も
でてきてしまうでしょう。

『技術』では、山の素材を使ったものづくりを通して、人々が山に入る
きっかけを創りだし、里山の再生を目指していました。
サイトに掲載されているたくさんの写真からも、その生き生きとした
活動の様子が伝わってくると思います。
>http://tamaniwa.co/

吉田さんには、引き続き11日(土)、12日(日)にも在店いただく予定です。
ぜひお話を聞きにいらしてください。

いとう

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