ダーラナ地方のマーケット【 ビョルンさんのかご① 】

スポンコリのかご職人
ビョルン・マヨーシュさんのこと ①


記事と写真:オオロラノート 
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【ビョルンさんプロフィール】
スウェーデン北の街・ウーメオに住んでいた時にスポンコリに出会い、独学でかご作りを始めます。そして、奥様の生まれ故郷であるテルベリに移り住み、工房を構え、本格的にかご作りを始めました。
スポンコリは軽くて実用的なことに加え、木目の美しさ、使い込むことで艶が増し深い色合いに変わっていくところが魅力です。

私がビョルンさんに出会ったのは2008年のこと。

留学先のストックホルムの学校の先生がダーラナ地方のレクサンドに住んでいて、夏休みで寮に住むことが出来ない間、先生のご自宅に居候させてもらったのがダーラナとの出会いでした。

1泊2日のシリヤン湖自転車一周の旅に出かけた際にレクサンドから15キロほど離れたテルベリを訪れ、お店に立ち寄ったのがきっかけです。その自転車の旅では購入出来ませんでしたが、後に手に入れたビョルンさんのスポンコリは、1年経つともう色が変わってきます。

3年もするとすっかり馴染み、なんだかずっと前からこのお家にあったかのような佇まいに。

その後、ストックホルムで本格的に執筆や撮影のお仕事を始めてからも、ダーラナ地方が好きで一年に何度か個人的に旅をしていました。やがて取材やロケでも度々訪れるようになり、ビョルンさんのものづくりを日本の雑誌やメディアに紹介させていただくようになりました。

ビョルンさんがお住まいの集落ラークネス(Laknäs)はテルベリの中でもシリヤン湖の水際に位置し、すぐそばでは馬達がのんびりとしていて、赤く可愛らしい家がぽつぽつと立ち並ぶ童話の中のような風景が広がっています。

冬はマイナス20度になることも珍しくなく、2月に訪れた時にはまだ雪はありましたが、昼間の明るさは春を感じるものでした。日照時間がどんどん長くなっていて、春の訪れを祝うイースターも、もうすぐ。しーんと静まりかえった中、夕暮れ時の空が綺麗で、思わず空を見上げてしまいます。

「かご作りが楽しく、やめられない。この暮らしが自分にとってのクオリティ・オブ・ライフなんだ」と以前話してくれたことがあります。

こんな時間の流れ方、景色の中で、ビョルンさんのかごは生まれています。