こんにちは。
ブログの更新がなかなか進まない、東北を巡る旅ですが、
それにもかかわらず、今回は番外編をお届けします。
秋田の「中山人形」はご存知ですか?
僕はさほど詳しくなかったので、これまで知っていたのは
十二支の土鈴や、金太郎から預けられたまさかりを担ぐうさぎ
くらいでした。
その日は、ちょうどあけび細工の職人さんを訪ねた後だったのですが、
その工房が横手の駅近くにあると知り、立ち寄ってみたところ
すっかりその魅力にはまってしまいました。
その歴史や背景を、中山人形店の5代目、樋渡さんに話を伺いました。
最近では、飾って楽しむ人形となりつつあるそうですが、貧しかった時代には、
こどもの玩具として、とても愛されてきました。
特に、本物のひな人形がなかなか買えない時代、幼い女の子たちは、
土雛の中山人形をならべて遊んだそうです。
店内のケースには、古い中山人形も展示されています。
たくさん手で触って、何度もおとして傷ついたのでしょう。それが、とてもいい
味わいになっていて、魅力がましているように思いました。
個人的には、下の農作業シリーズ?にとても心ひかれたのですが、
残念ながらこの型はもうなくなってしまっているとのこと。
そして、型自体が土でつくられていることから、長年にわたって同じものを
作り続ける自体、とても難しいものであるということを知りました。
つくればつくるほど、型がすり減り、すこしずつ大きさをましてくるという話は、
とても興味深かったです。
同じ製品を量産しつづける方法もあると思いますが、手間ひまかけて
作り続けることの価値を再発見したような気がします。
伝統的な中山人形をいくつか購入し、在庫の無いものはいくつか注文をしてきました。
届くのがとてもたのしみです。
征一郎