かごのある暮らし ―手仕事の宝庫 岩手編

皆様、こんにちは、朝子です。

続けてご紹介してまいりました「第2回 かごのある暮らし 写真キャンペーン
-東北のかご-シリーズ」も、残すところわずかとなってきました。

今日は、岩手県にお住いのY様からお送りいただきました、
地元岩手の貴重なかごコレクションをご覧いただきたいと思います!

まずはこちら。大きな「箕」です。
一戸の山あいの集落でつくられたものだそうで、高さ50cm以上もある
立派なものです。

箕は、穀物などを振るい分けるのに使われた農具です。

むかしは、どの農家でも普通に使われていた道具の一つですが、

いまは民俗資料館などに足を運ばなければ見ることのできない、
貴重な史料になってしまいました。

こちらは、調理に便利な片口ざる。その形から「箕ざる」とも呼ばれています。
Y様のお宅では、もち米を蒸かすときなどに使われるそうです。

今はもうなくなってしまったという“荒物屋さん”で購入され、相当の年数

使い込まれたそう。
2本のストライプに、作り手の遊び心を感じますね。
こちらも昔懐かしい感じです!
農作業や、キノコ・山菜採りに便利な”腰かご”ですね。

山に入る方からは、こうしたかごがやっぱり便利、という声も届きますが
今ではほとんど市販されていないと思います。

そして最後の一枚はなんと、Y様自作のかごです!
竹細工の盛んな一戸まで足を運び、つくられたそう。コロンとして、とても
かわいらしい手提げです。

さすが手仕事王国、岩手県。
伝統のかご作りを習える場所が身近にあるなんて、とってもうらやましいです!

昔ながらのかごやざるを眺めていると、その形や用途から
先人たちの暮らしや、たゆみない創意工夫が伝わってるような気がします。

Y様、貴重なかごのお写真をどうもありがとうございました!

朝子

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