こんにちは、朝子です。
先日、当店サイトの方でご紹介しました、岡山県の「い草のかご」のことを、
すこし書いてみたいと思います。
瀬戸内地方は、かつて、い草の栽培、そして畳づくりがとても盛んだった土地。
なかでも倉敷では、美しい「花ござ」の文化が栄えました。
そんな倉敷の畳づくりの伝統を背景に、いまでもおばあちゃんの手で
こつこつと作り続けられている、い草のかごです。
い草を数本づつ束ねて撚りをかけ、
専用の織り機をつかって縦横に織りあげていきます。
仕上げは、おばあちゃんの手慣れた指で、一本一本手作業で。
たったお一人で作っているため、大量生産はできません。
顔をちかづけると、さわやかな畳のにおいが ふわっと香ります。
一昔前、この地方の家庭で、たっぷりと働いていたい草のかご。
素朴で繊細で、愛らしい このかごも、
今では希少なものとなりました。