「北東北の手仕事 二人展」も残り半分の会期となりました。
きょうは、岩手よりご参加いただいている すず竹細工の
橋本晶子さんについて紹介したいと思います。
橋本さんの道具入れかご
岩手の盛岡市で暮らしている橋本晶子さんが、かごづくりを学び
はじめたのは、いまから約10年前。
すず竹細工がとても盛んな県北部の一戸町・鳥越地区を代表する
作り手の一人、柴田恵さんとの出会いがきっかけでした。
もともと地元の民俗学研究会に所属し、民具への興味が深かったという
橋本さんは、すず竹細工の歴史的背景にも魅かれ、その後も7年ほど
柴田さんのもとに通いながら、かごづくりにまつわるたくさんのことを
学びました。
橋本さんが手掛ける製品は、古くから伝わってきた伝統的なものが
ベースであるのに、どこか新しさを感じるものばかり。
日々の暮らしの道具としてだけではなく、インテリアとしての役割も
意識して仕上げていることが、これまでの使い方にこだわらない、
使う人のイメージを大きく広げてくれる作品を生んでいるのだと思います。
また、すこし丸みのあるやさしいシルエットと透明感ある仕上がりには、
他の作り手さんとの違いが一見してわかる、橋本さんならではの雰囲気が
あります。
今回は、以前からファンだったという こぎん刺し作家の「lite」さんとの
二人展ということで、手提げかごや針山などコラボ商品の開発も楽しみながら
ご用意いただきました。
会期は、4月2日までとなっております。
橋本さんの手によって表現される すず竹細工の魅力を、ぜひ手にとって
ご覧いただければ幸いです。
いとう