5年前。

5年前の今頃、 2006年 6月23日。

こんにちは。征一郎です。

僕は、5年前のちょうど今頃、アラスカのマッキンリー山の頂上にいました。
(この時期は白夜なので、22時を過ぎても、まだ青空。)

標高5700m付近にあるウェザーステーション(気象観測器)の設置とメンテナンスをする
ミッションを兼ね、仲間たちと登頂を目指したのです。

遠征に約一カ月。美しくも、とても厳しい大自然を満喫した夢のような旅でした。
登頂日とカゴアミドリの開店が同じ日になったのは単なる偶然ですが。。。

このアラスカの高山にも温暖化の影響はありました。
年々、氷河が解けだすスピードが速まり、そしてクレバスが開いて危険になるため、
登山シーズンがどんどん早くなってくる傾向にあると聞きました。

世界各地の永久凍土や、氷河が溶け出すニュースは知っていましたが、極北の山岳地帯にも
影響が及んでいることを、はじめて実感したのです。

そういえば数日前、マッキンリーのルート上にあるクレバスから、一人のクライマーの遺体が
発見されたそうです。

現地ではこのようなニュースが伝わるたびに、植村直己さんでは? と話題になるそうですが、
植村さんはやはり僕にとってのヒーロー。少しでも早く発見されることを願ってやみません。

征一郎

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