「水になった村」写真展・上映会が終了しました。

「水になった村」写真展&映画上映会は、19日で終了しました。
期間中にご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

最終日の映画「水になった村」上映会と大西暢夫監督による
トークイベントも満席となり、たいへん盛況のうちに終了することが
できました。

トークでは、映画に登場している村人たちのその後のこと、
今も終わらずに取材が続いているという徳山とのつながりについて
お話しいただきました。

作品に何度も登場するじょさんの食卓。
たくさんの笑いと山盛りごはんに囲まれた暮らし。

こちらは、大西暢夫さんお手製の「栃餅」。

映画で何度も登場した栃の実。アク抜きに欠かせない灰づくりからはじまり、
何日も作業がつづくそうです。
今回、映画をご覧いただいた参加者のみなさんのために、
自宅のある岐阜から(三つも!)手で運んできてくれました。

映画の舞台となる岐阜県・旧徳山村では「土地持ち」の意味をもつ
縁起物として、お正月やハレの日に欠かせないたべものでした。
山でいきいきと暮らしていたお年寄りたちの、豊かだった暮らしも
味わっていただけたことと思います!

キハダの樹皮を煎じたお茶もご用意。
なんとも苦い味わいでしたが、
徳山村では万能薬として珍重されてきました。

当店で取り扱っている商品であるカゴもまた、土地や自然との
つながりがなくしては生み出されません。
その暮らしぶりを、すべて昔のように戻すことはできないけれど、
自然と触れる時間や土との結びつきの深さが、毎日の生活の中での
目にはみえない豊かさにつながっているように思います。

映画「水になった村」は、その大切さをあらためて気づかせてくれる
作品だと思います。またいつか上映会を企画したいと思っています。

いとう

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