かごのある暮らし ―ひと目ぼれの薪入れのかご編―

みなさま、こんにちは。朝子です。
春分を過ぎ、風はまだ冷たいけれど一歩一歩春が近づいてくるのを感じます。

さて今日は、とても存在感のある、1点のかごをご紹介したいと思います。
東京都のE様よりお寄せいただきました。

こちらです!

くるみの木の皮を編んだ、大きな四角いかご。
秋田で作られたものだそうです。

薪の重みにもびくともせず、暖炉の脇にどっしりとたたずんでいます。
ほんとうに立派なかごです。

くるみの樹皮は、おもて面とうら面のコントラストがとにかく美しいのが特徴です。

おもて側は少し銀色がかった光沢ある茶色。内側は、濃いこげ茶色。

薪の色やごつごつとした雰囲気に、こんなにも馴染むかごは
なかなか見つからないのではないでしょうか?

E様からのお便りをご紹介します。

「旅先の盛岡でひとめぼれし、その後ずうっと心に残っていました。
四年後に再訪したとき、似た雰囲気のものと出会い、
初めて見たときと同じくらいに惹かれたので思い切って求めました。

以来、我が家で一番気に入っている籠で、
家具と同じかそれ以上の存在感を放っています。」

ひと目ぼれのかごとの、運命の再会だったのですね!

何十年たっても壊れないと言われる、堅牢なくるみ樹皮のかご。
丈夫な道具を作るための貴重な素材として、北国の山里で利用されてきたそうです。

これから時を重ね、さらに味わいを増していくのが楽しみですね。

E様、貴重なお写真を大変ありがとうございました!

朝子

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