【秋の東北旅4】 青森・岩木山へ(あけび細工)

まだまだ旅は続いています。

秋田に滞在した後は、青森県弘前へ。
弘前といえば、岩木山!  真っ先に、おいしいりんごが浮かびますね。

(赤く色づいてきたりんごと岩木山)

そして、この岩木山といえば、良質なあけび蔓の産地でもあります。
まずは、日ごろお世話になっているあけび職人さんを訪ね、今年の状況を
聞きました。

(収穫されたばかりのあけびは、吊って乾燥)
 

今年は今のところ、例年通りの収穫量だそう。
あけび蔓は、弘前(岩木山麓)と青森産のものが知られていますが、質の部分
でいうと前者の方が良質なのだそうです。

その理由の一つは、岩木山が独立峰であること。
地元では、その山容から「津軽富士」とも言われていますが、連なっている山々に
比べると、全体に光が差し込みやすい地形となっており、そのことがあけびにとって
好条件となっているようです。
また、風雨の影響を直接うける厳しい気象条件であることも、粘り強い素材を
育んでいるのではと思いました。

これからの季節、秋の気配が日に日に深まり、山の木々がその葉を落とし始めると
本格的なあけび蔓の採取シーズンとなります。

この土地で古くから続いてきた、自然と人の暮らしのサイクルに思いを馳せました。

征一郎

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