まだまだ旅は続いています。
秋田に滞在した後は、青森県弘前へ。
弘前といえば、岩木山! 真っ先に、おいしいりんごが浮かびますね。
(赤く色づいてきたりんごと岩木山)
そして、この岩木山といえば、良質なあけび蔓の産地でもあります。
まずは、日ごろお世話になっているあけび職人さんを訪ね、今年の状況を
聞きました。
(収穫されたばかりのあけびは、吊って乾燥)
今年は今のところ、例年通りの収穫量だそう。
あけび蔓は、弘前(岩木山麓)と青森産のものが知られていますが、質の部分
でいうと前者の方が良質なのだそうです。
その理由の一つは、岩木山が独立峰であること。
地元では、その山容から「津軽富士」とも言われていますが、連なっている山々に
比べると、全体に光が差し込みやすい地形となっており、そのことがあけびにとって
好条件となっているようです。
また、風雨の影響を直接うける厳しい気象条件であることも、粘り強い素材を
育んでいるのではと思いました。
これからの季節、秋の気配が日に日に深まり、山の木々がその葉を落とし始めると
本格的なあけび蔓の採取シーズンとなります。
この土地で古くから続いてきた、自然と人の暮らしのサイクルに思いを馳せました。
征一郎