福島の旅 西から東【後篇】

さてさて、昭和村でからむしの成長を確認した後は、足早に西へと向かいます。

新潟県にほど近い奥会津から、浜通りとよばれる海側のいわき市までは
その距離約200km。

同じ県内でも車で3時間ちかくかかるのですから、福島県はほんとうに広いですね。
ちなみに、北海道、岩手に続く、日本で三番目に大きい都道府県になります。

いわき市に向かう目的は、「生活の布と鉄 omoto」さんを訪ねるため。
鍛冶の技術をもつ鈴木康人さんと、アパレル業界での経験からオリジナルの服など
布製品をつくるパートナーの智子さんとのお二人で活動しています。

東京では過去に何度かお会いする機会があったものの、工房を訪問するのは
初めてのこと。とても楽しみです。

到着したのは、お昼前ということもあり。。。
なんと、とてもおいしそうなお昼ご飯を用意していただいていました。

 

おいしい野菜がたっぷりの玄米ベジランチ!
素材のひとつひとつがしみじみおいしい、最高のお昼ご飯でした!

そしてこの部屋は、縁側と庭に続いており、なんとも気持ちのいい
風が吹くのです。居心地のよいカフェにお邪魔した錯覚に陥ります。

その後は、お二人の作業場や、所狭しと置かれている古道具たちを
眺めて過ごす至福の時間でした。


かごもたくさん!

そんな中、康人さんの「鍛冶やってみない?」のあまーいお誘いが!
実は、その後、栃木に向かう予定があったのですが、すぐにキャンセルし
弟子入りしてしまうのでした。

まずは師匠のお手本を拝見。
鍛冶の基本要素が詰まった、和釘づくりを習います。

今回の旅の道連れ、いしちゃんが挑戦。
 
 
そして、ぼく。
 
 
あたまで理解しても、なかなか身体が。。。

うまれてはじめて、「鉄は熱いうちに打て!」 の意味が理解できました。

そして何よりも、これまで体験したことと異なる感覚、
ものづくりの原点のような・・・、物を作り出すことそのものの楽しさと
魅力というものを、実感する機会となりました。
鍛冶、はまりそうです!

すこしは成長がみられた二本目(左側)
 


今回は、あっという間の二日間でしたが、西と東の福島のふところの深さを実感し、
ひとつひとつの作業を無駄なく、ていねいにものをつくる人々と出会うことができました。

そして、先々で出会った人々の歓待の心が、一番の印象に残ったのでした。

康人さん、智子さん、たのしい時間をありがとうございました。
次回は、もっといろんな鉄を打ちたい!!

omotoさんの作品は、こちらの展示スケジュールでご覧いただけます→

征一郎

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