10月7日(土)7回目となる『かごイチ』を開催しました!
今回のゲスト出店者には、栃木県鹿沼市に伝わる『鹿沼箒』の職人
丸山早苗さんをお招きしました。
180年近く前からつくられているという鹿沼箒。
その丈夫さと美しさから「鹿沼箒は日本一」と言われるまでに
職人たちが技術を高め、思いをこめて現代まで作り続けてきました。
丸山さんの祖父でもある先代・青木行雄さんが昭和37年に考案した
「きびがら細工」は、箒の需要が低下する中、その技術を次世代に
残していけるように、との思いがこめられています。
丸山さんもその思いを受け継ぎ、技術と伝統を継承されてきました。
古くから受け継がれてきた鹿沼箒ですが、素材となる材料の確保や
後継者問題など、かごづくりと共通する課題を抱えているそうです。
丸山さんは、『代々受け継いだ土地をきれいな状態で次の代に
残していきたい』という思いから、地元の農家さんとともに、
無農薬・無化学肥料でのほうき草の栽培にも取り組んでいらっしゃいます。
6年前にほうき草の栽培を始めてから、最近になってやっと安定した
採取ができるようになってきたということです。
今回、わたしも直接お話を伺うことができ、鹿沼箒やきびがら細工が
生み出される豊かな土地がこれからの世代にも受け継がれてゆくよう、
わたしたちも作り手の思いを伝え続けていきたいと思いました。
大川