こんにちは。朝子です。
4月になりましたね! 3月にはあまりにも多くのことが起こりました。
幸いにも被害を受けることのなかった私は、苦しみがつづく被災地の人びとに
想いを寄せ続けよう、そうと思うのと同時に、自分もあたらなスタートを切る気持ちで、
いつもと違うこの春を迎えたいなと思っています。
さて、春はかごの季節です。冬の間に編まれたかごが、
国内外のさまざまな産地からとどく時期。
アフリカのかごも、一年で最も種類豊富にそろう時なのです。
そこで今日は、ケニアから届いた、とても珍しいバスケットを
ご紹介したいと思います。
ケニアの北西部にひろがる半砂漠地帯、トゥルカナ地方 ――。
この地域には、いまでも電気も水道もなく、昔ながらの暮らしを営む人びとがいます。
ここで伝統的に作られているトゥルカナ・バスケットは、Doum palmと呼ばれる
椰子の葉を編んだ、とても安定感のある円筒形のかごです。
かご作りは、女性たちの仕事です。町から離れた遠隔の村々では、
かごを売るにもマーケットもないため、町まで数時間かけて歩いて往復します。
折からの干ばつで水や食料が安定して手に入らない中ですが、
女性たちが家庭を守るかたわらこうした美しいかごを編み続けているというのは、
本当にすごいことだなぁと思います。
トゥルカナバスケットは、子どもならちょっと座っても問題ないくらいの丈夫さです。
蓋と、かごと蓋をつなぐ紐もついていて、さっと子どものおもちゃをしまったりするにも
とても便利ですよ。
もちろん、そのままリビングにおいてもインテリアの一部となる美しいバスケットです。
朝子