満月に祈る

先日夜道を自転車で急いでいた時、ふと見上げたら、大きな真っ白な満月が、
ぽっかりと浮かんでいました。

あまりにきれいなので自転車を止めて、ほんの少しの間、じっと眺めていました。
この日は全国的に快晴だったようなので、日本中でたくさんの人が、
この同じ月を眺めているんだろうなと、ふと思いました。

冷たくも見え、暖かく見守っているようにも見える満月を眺めながら、
それぞれの胸には、数え切れないほどのいろんな想いが浮かんでいたことでしょう。

みんなのつらい気持ちは、今晩全部、宇宙に吸い上げてしまってください、
とまんまるお月さまに向かって祈りながら、帰途につきました。

日頃は不信心者の私、祈る気持ちが突然わいてきたことに驚いたのでした。

朝子

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