こんにちは、朝子です。
ただいまかごをめぐる北欧の旅の途上です。
最初に降り立ったのは、中世に迷い込んだような石造りの街並みが
うつくしい、リトアニアの首都ビルニュスでした。
ユネスコの世界遺産にも登録されている旧市街は、歴史の宝庫。
住んでいる人たちはきっと、これを維持するために想像のつかないほどの
努力をされているんだろうなぁ、、、などと考えながらしばし散歩。
早速電車に乗り込み、地方へと向かいます。
まずお邪魔したのは、代々ヤナギのかご作りに携わっているベテランの
かご職人さんの工房です。
作業場の大きな小屋の中には、材料のヤナギのストックや、古いかご、
新しいかごでぎっしり。
壁には、年代物のかごがずらり!
左端にちょっぴり写っている長細いものは、おじいさん自身が赤ちゃんの時に
この中で寝ていた「ゆりかご」だそうです。
小屋の裏には、一面のヤナギ畑がひろがっていました。
こちらのかご職人さんたちの多くは、材料を自家栽培しています。
一年で収穫できるとはいえ、栽培と製造の両方を行うのは、とても
大変な仕事だと思います。
また、若くして家業を継いだ職人さんにもお会いすることができました。
20代にもかかわらず、すでにキャリアは10年以上!
これからの活躍が楽しみです。
さて、移動の途中、近くに伝統工芸館のようなセンターがあるということで
立ち寄ってみました。
地元の博物館の支部として運営されている公営のスペースだそうで、
地域住民が伝統工芸に親しみ、技術を習得できるようにと、さまざまな講習を
行っているそうです。
とくに子供向けの講習には力を入れているそうで、
訪ねたときは、9月に開かれるイベントの準備にお忙しそうでした。
こうした活動を通して、地域に伝わってきた手工芸を大切にする気持ちが、
人びとの間にしっかりと根付いているのを感じました。