さて、翌日は岩木山麓へ向かいます。
この地では、あけび細工に加え、りんごの収穫かごとして発展してきた
根曲竹細工も、青森県を代表する伝統工芸品として知られています。
今日はその第一人者でおられる、三上さんを訪ねます。
今回でかれこれ3度目の訪問なのですが、半年前の3月に訪れた当日は
ひどい吹雪でした。まだまだ雪が高く積もっていたなあ。。。
しかし、この日は9月後半というのに、気温は30度を超える暑さ。
なんと2日前の9/18には、最高気温が35度以上を記録したそうです。
最低気温が20度だったそうですから、その気温差は15度以上。
あらためて、気象条件のきびしい土地であることを実感しました。
弘前市から車を走らせ、無事に到着。
三上さんは夏の定位置(涼しいトラックの荷台!)で、作業をしておられました。
その時に、製作していたのは、なんとうれしいことに当店が依頼していた製品。
大型の「脱衣籠」です。
その、一部始終を見せていただいたのですが、目にもとまらぬ早業で
つぎつぎに籠をつくりあげていくのでした。
(まずは、ひごを六つ目に組み合わせていきます)
(まるで計ったように均等な六つ目のうつくしさ)
(縁を巻いたら、完成です。)
その手さばきと、仕上がっていく過程の見事さに見入ってしまい、
二時間ほど滞在してしまったでしょうか。
そして三上さんは、いつ質問をしても、手を動かしつつ気さくに答えてくれるので、
いつも長居してしまうのです。
(すでに完成済みの「カゴアミドリ」行き製品。間もなく到着予定です!)
今回も、いろいろな話を聞くことができ、とても勉強になる訪問となりました。
本当にありがとうございました。
征一郎