季節外れの上陸となった台風21号。日本各地に深刻な被害をもたらしたことと思います。
当店でも、スウェーデンより来日中のブロールさんをお招きし、ワークショップ開催を予定していたのですが、台風が通過する当日のクラスは、残念ながら中止とさせていただきました。
そして、こちらも心配だったのが、先月末に訪問させていただいた宮崎・高千穂郷「わら細工 たくぼ」さんの田んぼのこと。
台風直後に送っていただいた写真は、このような状況。。。
この秋の天候不順と台風により、今年収穫できる量にかなり影響が出てしまうのではとのことでした。
ホッとしたのも束の間、、、今週末には続いて22号が上陸する恐れが。
今日はこれからその対策に奔走する予定だそう。
天候や、常に変化する自然と直に関わる仕事の大変さを感じています。
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「わら細工 たくぼ」さんは、創業60年。
代々、農閑期の副業として、その技術を受け継いできましたが、数年前に家業を継いで三代目となった甲斐陽一郎さんは、「みんなで米をつくって、みんなでわら細工を続けていくこと」を目標に、専業の職人として活動をスタートしました。
一年間で必要とする稲わらは、田んぼを耕すところからはじまり、すべて自分たちで手をかけて栽培されていました。
宮崎県の北部に位置する高千穂郷は、うつくしい棚田の景観が残る自然豊かな地域。2015年には、世界農業遺産にも指定された地域です。
そして「天の岩戸」の物語の舞台とも言われる日本神話ゆかりの地で、古い神々を祭った神社や神楽など、独自の伝統が受けつがれています。この地だからこそ伝わってきた重要な手仕事に「注連縄(しめなわ)」
があります。
丹精こめたうつくしい注連縄作りで、地元でもたいへん頼りにされているたくぼさんでは、家庭用のお飾りから、神社の鳥居用、拝殿用の大きな縄まであらゆる注連縄や縄飾りを手がけていらっしゃいました。
高千穂郷では、しめ縄飾りをお正月に限らず、一年中飾るのが一般的なのだそうです。縁起ものとして、古来から家々を見守ってきた伝統の縄飾りづくりを見学させていただきました。
続いて、当店用に手掛けてくれた「しめ縄飾り」の作業をレポートしたいと思います!
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