中津箒 二人展
吉田慎司|今井伸朋
2024.12.5 thu – 12.23 mon
12月は、中津箒の職人 吉田慎司・今井伸朋 による「中津箒 二人展」を開催します。
中津箒(株式会社まちづくり山上)は、神奈川県愛甲郡愛川町・中津にて、明治時代より約150年の間受け継がれてきた伝統的な技術をもとに、現代の生活にあわせた箒づくりを行っています。
今回の企画展は、中津箒職人として17年のキャリアをもつ吉田慎司さんと、3年前に職人となった今井伸朋さんが、それぞれの箒によって対峙する二人展。
お二人の手によって編み出されるそれぞれの箒の魅力や、同じ技法でも異なる形、その解釈についてお伝えするまたとない機会です。
使う人の暮らしを考え、手を動かし、編み出される一本の箒。
思いやりに満ちた美しい生活道具である中津箒を、ぜひご覧ください。
初日の12月5日(木)には、吉田慎司さん、今井伸朋さんお二人による実演とトークイベントを開催します。
実演は、店舗の営業時間に。
トークイベントは、営業終了後の18時~19時半までの開催を予定しています。
詳細はこちらのページをご覧下さい。
◎吉田慎司(よしだ・しんじ)
1984年 東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科卒業。三児の父。
大学卒業後、漫画家を目指していた最中、中津箒と出会ったことをきっかけに2007年にまちづくり山上に入社。使い心地と斬新な美しさを兼ね備えた箒づくりを得意としており、製作の傍らイベント企画や箒の実演販売を精力的に行っている。
2017年より北海道・小樽市在住。箒づくりを行いながら、「生きるための道具と詩歌のお店 がたんごとん」を運営する。
主な受賞歴に、第51回ちばてつや賞佳作(漫画)、
9thSICF準グランプリ、2011年より日本民藝館展入選、2021年度日本民藝館展協会賞受賞など。
「無理なく、人を傷つけずに暮らしたい。箒はそれを実現する手段、伝える道具。」
◎今井伸朋(いまい・のぶとも)
1983年 東京都生まれ。東京経済大学卒業。
神奈川県藤沢市在住、三児の父。小学校から大学まで野球一筋に過ごすが、故障をきっかけにプレイヤーを退く。次なる「人生の軸になるような夢中になれること」を探していた時に、民藝やプロダクトデザインに興味を持つ。
株式会社良品計画に入社し、約20年間勤務。神奈川県の店舗で働いていた際に出会った中津箒に運命を感じ、「まちづくり山上」への転職を決意。入社4年目に当たる現在は、箒づくりとともに、原材料であるホウキモロコシの栽培を担当する。
主な受賞歴に2022年度・2023年度日本民藝館展入選。
「箒づくりは野球に似ている。コツコツと積み重ね、武骨でありながら強く美しい箒を作る。」