週末の 9/15(日)、松本市内を流れる牛伏川の「生きもの観察会」に参加してきました。
この川の上流部には、2012年に重要文化財に指定された「フランス式階段工」の石積みがあり、松本周辺のおすすめのドライブコースを聞かれたら、真っ先におすすめしている場所です。
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治山治水の目的で、川底に石を敷き詰める見事な階段工が完成したのは、今から100年以上前の大正時代のこと。空石積み(からいしづみ)とよばれる、コンクリ―トを使わない日本の伝統的な石積技術は見た目にもうつくしく、周囲には広葉樹の明るい森が広がっていて、水遊びやピクニックなど市民の憩いのスポットになっています。
今回の観察会は『渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える』と『ホタル学会』の共催によるもの。
渓相の異なる2つの流域にすむ水生昆虫を比較することで、自然環境と生物多様性について学ぶことを目的に開催しています。
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代表の田口康夫さんからの、1996年に行われた牛伏川の砂防改修についての説明。この場所では、砂防ダムを半壊して環境の復元を試みた、画期的な取り組みが行われました。
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調査場所のひとつは、砂防堰堤を改修し、渓流を自然の姿に戻す公共事業が行われた貴重な場所。
ちいさな子供たちに負けず劣らず、夢中になった3時間。
カゲロウやカワゲラなどの水生昆虫をはじめ、カワニナ、ヨシノボリ、サワガ二、珍しい二ホントカゲやヤマアカガエルも加わり、20種を超えるいきものたちの個体数を調査しました。
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「大人も子供も、まずは生き物たちを好きになってもらうことがこの会の目的」と話す、代表の田口康夫さん。
おかげで、すっかり水中の小宇宙に魅了されてしまいました。
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秋には見事な紅葉、初夏にはゲンジボタルの乱舞もみられるという牛伏川の移り変わりを、これからも楽しみにしたいと思います。
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