【国立店】「フランスのかご展」がスタートしました

『フランスのかご展』
2024/2/7 (wed) – 18 (sun)
11:00-17:00 月火定休

2月7日(水) より「フランスのかご展」がスタートしました!
2年ぶりとなる今回も、国内各地で活躍している6名の作品を一堂にご紹介いたします。

フランスは、ヤナギ細工の長い歴史を誇る国の一つ。すでに1200年代の公文書にも「かご職人」という職業名が登場するそうです。

6人の作り手さんたちは、代々続くかご職人をはじめ、環境問題に関心を持ち、自然素材のものづくりに魅力を感じている人、アートやデザインの世界から飛び込んできた作り手など、経歴も実に多様です。

それぞれの作品の違いにも、作り手の考えや生き方が写し出されているように感じます。

こちらは、南部のドルドーニュ県に工房を構えるフランソワさんのかご。

ベーシックなデザインにかかわらず、その手で編まれたバスケットはどれも格別の存在感があります。
各地の伝統的なかごを再現し、技法を伝える役目も担う活躍をされています。

ジャンクロードさんは、代々続くかご職人の家に生まれた5代目。

ブルターニュ地方の沿岸部で、牡蠣や魚を収獲・運搬するために活躍したかごを手掛けています。
たいへん丈夫なつくり。深みのある赤ワインのような色合いも特徴的です。

うずまき模様が美しいペリゴール地方の伝統的なかごの技法を、父から受け継いだローイックさん。
現地で「ブイリクー」とよばれるこのかごは、ジャガイモなどの農産物の収穫に欠かせない道具でした。

続いて、女性3名の作品はこちらです。

ヨーロッパの伝統的なかごとともに、現代的な作品も手がけているエミリーさん。
「パニエ・アストゥーリ」は、古くから存在する形をぐっと洗練させた台形型の手提げで、ヤナギの色の組み合わせも絶妙です。


同じく女性作家のシモーヌさんが手掛けるのは、独自の編み模様を描くオーバル型のかごです。
酪農家からかご作家に転身し、繊細さとワイルドさを併せ持つ個性が魅力的です。

国立の専門校で技術を学んだあと、ヤナギ栽培の盛んなトゥーレーヌ地方に移住したのは、若手のマルグリットさん。古くからかご作りが盛んだったこの場所を拠点に、素材と向き合う日々を送っています。

歴史あるヤナギ細工の豊かな表情と、素材のもつ可能性が伝わってくることと思います。

この機会にぜひお運びください。

 

ARCHIVE